赤鯱新報

【名古屋vs川崎F】プレビュー:いよいよ問われるチームの方向性。勝利追求の姿勢をいかに表現するかが、名古屋復活の道しるべとなる。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第2節
7月9日(土)名古屋vs川崎F(18:00KICK OFF/パロ瑞穂)
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勝点を、そして勝利を奪う策をどこに求めるべきなのか。川崎Fをホームで迎え撃つ一戦には、今後の名古屋の方向性が示される可能性がある。前節の敗戦で1stステージを通じて8戦連続で勝利がなく、星取りとしても3分5敗とわずかに3ポイントしか勝点を取れていない。守護神とエースが揃って「いつ勝利したかも覚えていない」(楢崎正剛、シモビッチ)と口を揃える状況は、控えめに言っても危機的状況だ。その状態のチームが今季のリーグきっての強豪と戦うわけである。“自分たちのサッカー”がうまく表現できていない現状を鑑みれば、明確な対策と指針をもって戦わねば連敗は避けられない。ましてやホームである。ここで表現したサッカーは、今後の意思表示として受け取るに足る意味を持つことになる。

選手たちは様々な思いを巡らせている。基本線はもちろん、これまでやってきた小倉隆史GM兼監督のスタイルの徹底だが、その運用方法となれば話は別だ。「何でもできるが強み」を謳ってきただけに、そこには攻撃的も守備的もないとは指揮官の口癖である。ゆえに試合の中でどんな姿を見せようがそれが名古屋のサッカーとなり、ある意味では名古屋のスタイルには“崩す”という概念すら存在しないことにはなる。何かの要素が目立てば、それは「ポゼッションの割合が多かった試合」「カウンターの割合が多かった試合」という捉え方となるわけである。

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