赤鯱新報

【2015シーズン全選手レビュー】望月嶺臣:たくましさを増した生粋のプレーメーカー。来季が楽しみな選手の一人。

望月
25.望月嶺臣
名古屋が今季抱えていた31名の選手の中で、誰もが認めるポゼッション・マスターが望月嶺臣だ。2ndステージ開幕前からチームではポゼッションの重要性が選手側からの意見として挙がり、西野朗監督もそれを認めて速攻だけではない攻撃のパターンを模索した。しかし田口泰士もレアンドロドミンゲスも負傷中のチームで誰がその中心となるのかがハッキリせず、試合では“ポゼッション”ではなく“パスをつなぐ”というレベルの展開しか生み出すことができなかった。

その時期、選手間ではよく「嶺臣を使えばいいのに」という声が良く聞かれたものだ。例えば矢田旭は「ポゼッションなら嶺臣の右に出る者はいない」とまで言い、そのキックの質の良さには田中マルクス闘莉王も「オレは嶺臣のボールが一番好きだな!」と手放しで称賛した。小川佳純はボランチに挑戦する際、望月とセカンドチームで組んでいた経験が生きたと証言しているし、とにかく望月のチーム内評価は非常に高かった。
しかし、実戦で使うにはまだハンディが大きいというのが西野朗監督の見立てだった。これには今季のチーム事情も密接に関係している。

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