赤鯱新報

【2015シーズン全選手レビュー】青木亮太:開幕前の大怪我で入院生活とリハビリに費やす一年。来季は元気に活躍する姿を!

aoki650
23.青木亮太
プレシーズンで見せた動きはまさに“宇宙人級”で、今季ナンバーワンのブレーク候補だった。だが、同期の小屋松知哉や森勇人と同様の、いやそれ以上の重傷が彼を襲った。左膝の前十字靭帯断裂および外側半月板断裂に、膝蓋骨脱臼という聞くからに恐ろしい状態は、特に激しいコンタクトを伴うこともなく、ただ「ボールの取りに行く、その行き方が悪かった」だけ。何気ない接触で足を滑らせたように見えた次の瞬間、青木亮太はうずくまっていた。ただ、森はその瞬間を「ヤバいと思いました」と、振り返ったように、ピッチにいた人間にはその状況の深刻さは伝わっていた。

青木はすぐさま病院へ直行し、その後前十字靭帯と半月板の2度の手術を行うために約3ヵ月もの長い入院生活を送った。退院してからもしばらくは通院とリハビリの繰り返しで、クラブハウスに来ることは少なかった。その日々が終わってクラブハウスに通う日常が戻ってきても、日焼けが収まった表情には穏やかさだけが見て取れ、もちろん足は驚くほど細くなっているなどサッカー選手としての自分はなかなか取り戻せずにいた。

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