赤鯱新報

ドイツでの練習参加から戻ってきたハーフナー ニッキ「自分に対しての反省を多くしていかないと、同い年の海外の選手に追いつけない」

ドイツ・シュツットガルトのBチームでの練習参加を終え、13日の朝に日本へ帰国したハーフナー ニッキのコメントをお届け。

◆出発前のインタビュー:ハーフナー ニッキがドイツ・シュツットガルトのBチームで2週間の武者修行!旅立つ直前の本人を直撃インタビュー!!


ドイツから戻ったハーフナーニッキは「向こうでは練習の集中力が求められるから、それで表情が険しくなったのかもしれないです」と、早くも練習参加の効果が出ているようだった。

ドイツから戻ったハーフナーニッキは16日の練習後に「向こうでは練習の集中力が求められるから、それで表情が険しくなったのかもしれないです」と話し、早くも練習参加の効果が出ているようだった。

●ハーフナーニッキ選手
「まだドイツでの疲れが残っていますね。帰って来た日も8:00に日本に着いて、そのまま練習参加して、まだオフの日をもらえてませんから(笑)。まあ、自分の希望で行ったので、それは当たり前ですし、ケアも試合に出ているメンバーや負傷者を優先してもらっています。僕はそんなこと言えないです。自分でしっかりケアをして、回復していきたいと思います。

シュツットガルトではけっこうすんなりと溶け込めましたよ。もちろん最初はみんな『コイツはどんなプレーをするんだ?』って試しながらでしたけど、最後にやった練習試合では自分にけっこうボールが集まってきてました。1試合目はセンターバックで出たんですけど、2試合の30分間はボランチでもプレーしましたよ。あっちだと僕もけっこうゲームをつくれるんです。というかけっこうその部分は下手でしたね(笑)。3部リーグでしたけど、それは自分でも驚きでした。

ドイツではプロに上がった時のものを取り戻せた気がします。良い経験になりました。どうしても名古屋だと慣れた練習を淡々とやってしまっていたところがあります。ドイツでは毎日がとても大事な日で、みんなも本当に厳しくプレーしていました。毎日を100%でやる感覚を、取り戻せた気がします。向こうは練習から激しいし、削り合い。毎日1人は離脱者が出るんですが、翌日の練習には戻っているような激しさでした。僕もまだ足の甲が腫れているくらいの削り合いをしてきましたけど、さすがに練習生で離脱はないから続けましたよ。

サッカーの感覚は全然違いました。日本は華麗なポゼッションをやるところで、ドイツは上手くないけど、メンタルとフィジカルが本当に強い。例えば紅白戦で得点してもみんなが『ヨッシャー!!』って大きく喜ぶんです。やりきる姿勢、メンタル面を身に着けて帰国できました。

期間中には1回だけ1部のチームでも練習させてもらえたんですけど、実はJリーグでプレーしていたブッフバルトさんがチームスタッフで、僕のことを評価してくれたんです。ヘディングと球際の強さと、ポジショニングを気に入ってくれたみたいで。あと身長の割にポゼッションもできると言われて、びっくりしました。

表情が変わった?それは…意識の問題でしょうね。向こうではトラップやパス、基本的なプレーからみんなの集中力が高かったので、自分も自然と集中してプレーするようになっていました。険しい顔になったのは、そういうことかもしれません。奪われたら、奪い返すのがドイツでしたし。練習も毎日2部練で、残念ながらドイツを楽しむことはできませんでした(笑)。1日だけあったオフには友達に会ったんですが、体が疲れて動けなかったです。しかも毎日が走るか対人の練習。午前中はボールを一切使わずに走って、午後はひたすら1対1や2対2。練習試合への準備は当日午前の練習でセットプレーを合わせるぐらいで、前日も走りまくってますからね。だから試合もポゼッションをやろうとしてうまくいかなくて、でもディフェンスでねじ伏せてカウンターかセットプレーで得点してしまうという感じ。トップチームはポゼッションもうまかったですけどね。

そうやって考えると、グスタボは海外レベルの練習をしていますね。アイツがぶつかってくるのを危ないっていう人もいるけど、あれがドイツでは普通でした。グスタボって思ったより海外仕様で練習をやっているんだなと見直しました(笑)。激しくやってケガしたら、という人がいるんですけど、向こうではそれでケガした方が悪いという認識です。そこには100%でプレーすればケガはしないという考え方がありますね。100%で行く時、集中力も一番高まっているので、ケガをしないようにもできるはずなんです。もちろん打撲などはありますけど、続けられないケガじゃない。セットプレーでも足に対して頭から突っ込んでいく。それも100%で行けばケガしないし、やらずに失点した方を悔やめ、という感じでした。

僕はここから、自分に対しての反省を多くすると思います。ダメだった時にヘラヘラしない。そうやってやっていかないと、同い年の海外の選手に追いつけないと思いますから」

reported by 今井雄一朗

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