赤鯱新報

【名古屋vs鹿島】レビュー:得意のセットプレーで追いつくも、セットされた守備はまたも崩せず。リーグ戦初勝利の歓喜は次節以降に持ち越しに。(2540文字)

■2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ第3節
3月22日(日)名古屋vs鹿島(17:04KICK OFF/瑞穂陸/16,053人)
公式記録・西野監督のコメントはこちら(名古屋公式)
得点者:32’金崎夢生(鹿島)、69’矢野貴章(名古屋)
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ナビスコカップの快勝も、永井謙佑の日本代表選出も、追い風にすることができなかった。リーグ戦初勝利を期して臨んだ鹿島との一戦は、またも相手が待ち構える守備を崩せずドローで終了。得意のセットプレーで追いつくのがやっとの展開には、今季のチームが抱える根深い問題が見え隠れした。

不運もあった。この日のDFライン中央には田中マルクス闘莉王と牟田雄祐が入ったが、ナビスコカップの川崎F戦でまずまずのプレーを見せた大武峻の名前がベンチからも外れていた。クラブからの正式リリースによれば21日の非公開練習中に右鎖骨を骨折したとのことで、全治2ヵ月の診断。翌日の練習時に話を聞くと、「なってしまったものは仕方ないので、予定より早く帰れるように頑張ります!」とのことだった。牟田は20日の練習では主力組を外れており、また西野朗監督は試合後の会見で「メンバーも最終的に入れ替わりましたが」と発言していることから、大武をスタメン起用する心積もりだったことがうかがえる。牟田はリーグ2試合でスタメン出場しており連係面には不安はないが、牟田より大武を起用する理由は攻撃面にあり、守備陣よりはむしろ攻撃陣に思惑のズレは生じたはずだ。その前線はノヴァコヴィッチがトップ下を務める新布陣でスタート。右サイドハーフには川崎F戦同様に矢野貴章が入り、高さのある前線を構成していた。

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