「川崎フットボールアディクト」

U-18史上最多の3910人を動員した昌平戦を3-0で勝利/プレミアリーグ第15節 vs昌平【レポート】

◯長橋康弘監督

「とにかく選手たちがこれまで積み上げてきたものを、思い残すことなくすべてをキックオフからやっていく、ということで選手たちを送り出しました。前半、ものすごくいいゲームで良かったんですけども、選手も若干テンションが上がりすぎてしまい、後半ちょっと落ちてしまったなと。その辺は反省点ですけど、本当によく戦ってくれたと思います」

――前半に試合を支配できていたと思うんですけど、それができた要因というのは、どうですか?
「とにかく相手の、昌平さんは技術、ドリブルとかが上手な選手たちがたくさんいる中で、私たちは相手に合わすことではなくて、自分たちの良さを出そうと。これは情報の一つであって、自分たちのサッカーをとにかくやり抜くことだというところをちゃんと整理して選手たちはやってくれたのかなと思います」

――前からの守備もハマってましたが
「そうですね。特に岡田泰輝と髙橋宗杜は本当に、ベンチに岡崎寅太郎もいる中で、とにかく自分たちが最初から飛ばして、守備と攻撃と全力で、90分持たそうというの考えは彼らはなかったと思うんですけど、そういったところもちゃんと自分の役割っていうのを理解してやってくれたと思います」

――タイキくんが2点を取ったというのも、そういう姿勢が繋がったということですかね。
「それがもう本当に結果に出て良かったと思います」

――5試合連続勝利。しかも無失点でっていうところで、守備について最近選手の皆さんに強調していることはありますか?
「フロンターレのサッカーを間違えないようにということで、攻撃はそうなんですけど、守備でも見せることができるチームを作って行こうということは、選手たちにずっと言ってきたことで、その辺で前期で反省した部分ですね。セットプレーからの得点だったり、どうしても最後の方で落ちてしまい、止めてしまうようなところが目立っていたので。その辺のところを選手たちが話をしながら整理して夏場というところをしっかりと頑張ってくれた。その結果が今すごく出ているのかなというふうに思います」

――メンバー選考のところで林くんが戻ってきてましたが、それでも由井くんをCBで使ったということについては?
「本当に由井もポジションが変わった中ですごく頑張ってくれてセンターバックでも本当にいいパフォーマンスを出してくれました。レッドをもらってしまって出場機会を失ってしまった林なんですけど、練習からも非常にパフォーマンスよくてですね。その辺も非常に迷ったんですけど、やはり前回の勝ち方というのは素晴らしい勝ち方をしてくれたので。ここでちょっと代える理由がない。何かね、そこで変えてしまうシュンスケ(林駿佑)の気持ちを考えた時、かなりのプレッシャーを受けるんじゃないかと。そう彼の身になって考えた時に、いいタイミングで出したいなっていう判断でした」

――4000人くらい入っていましたけど、サポーターの皆さんに
「3910人、来ていただいたんですが、感謝しかなくて。私も入った時は本当にびっくりして。本当に選手たち。とにかく試合前もですね。とにかく感謝の気持ちを忘れちゃいけないと。この人たちのために戦おうと、いうことで入りました。そういう気持ちも本当に前半出ていたのかなというふうに思います。たくさんの応援、本当にいつもですね。ありがとうございます。また結果と内容で応えられるように、成長し続けていけるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

◯岡田泰輝

――試合を振り返ってお願いします。
「前半は自分たちのサッカーが特にできたかなっていう試合で、後半はちょっと、後半の最初は結構自分たちのサッカーができてたと思うんですけど、最後の方はみんな足も止まってきて。ちょっと相手のペースになっちゃったところがあったんで。そこは次節から、ちょっと改善していきたいと思います」

――後半足が止まってしまったっていうのはペース配分を間違えたというか。等々力の雰囲気で頑張らせてくれたというか、どういう感じだったんですか?
「ペースタイプにっていうところではないと思うんすけど、等々力ってこともあって、気合も入ってて、いつも以上に走っていたというのはあると思うんですけど。ペース配分というよりかは、走った上で、足を止まらせずに走り切るってところが大事だと思うので。そこはやっていかないといけないなって思います」

――チーム2点目のところを振り返ってもらいたいんですけど、左から岡野一くんが上がってきて、どういう感じだったんでしょうか?
「キョウヘイ(岡野一恭平)からのクロスとか、キョウヘイから、シュートというより、ライン間で受けるってところは練習中からも結構いい関係ができてたので。あそこで走り込めばボールは出てくるなと思っていたので。あそこに走り込んで、打ったんですが。キーパーに当たってポストに当たって入ったんですが、それは運が良かったなと思います」

――一応約束通りの動きをしたというか、狙い通りだったんですね。
「はい」

――2点目はどうですか?
「2点目はウミ(加治佐海)からのパスだったと思うんですけど、自分も逆に取られて、でも相手も逆取られてて。どっちも逆、取られた状態で競争みたいな感じだったんですけど。自分が一歩早く体入るなと思ったので。体を入れて、あとはキーパーをかわして落ち着いて決めるだけでした」

――あの瞬間って冷静だったんですかね。
「いきなり来たって感じだったので。自分も逆取られてやばいと思ったんですが、キーパーをかわしたところで、もう、気がついたら入ってました」

――3910人のお客さんの前でプレーしましたが、どうでしたか?
「グラウンドで、席見るとほとんど埋まってて。やっぱりいつもと違うなっていうのはありました」

――最近の好調の要因はどんなところですか?
「自分はライン間でボールを受けたりするのが特長なんで。それってのはチームみんなが前にボールを運んできてくれるから、自分が受けられるという感じなので。チーム全体が調子いいっていうのが、自分も調子いいところに繋がってきてると思います」

――夏前になかなかプレミアで点が取れなくて、1点取りたいって言ってて、点取って、それ以降好調を維持していますが、終盤戦に差し掛かるにあたって、意気込みを聞かせてもらえますか。
「やっぱり自分はFWなので、得点に関わらなきゃいけないなっていうのがあるんで。自分の特徴のライン間で受けて、ドリブルからのパスだったりシュートだったりってのを、やっぱもっと精度を上げていきたいなっていうのは思います」

◯由井航太

――総評からお願いします。
「試合は前半すごい自分たちのいいサッカーというか、パスつなぎながらドリブルも使うところは使って。個人のいいところが出せて、後半も前半よりは落ちたと思いますけど。試合通して自分たちのサッカーができて勝てたんで。今日は良かったと思います」

――そしてご自身、先制点となる1点を挙げました。振り返ってもらえますか?
「いいところにまたまたこぼれて来たので。ゴールめっちゃ近いし、蹴ったら入ってました」

――かなりチームが好調ですし、今回、試合の流れを引き寄せる1点目だったんですけど、どのような手応えがありますか?
「自分の手応えは、今はCBやっていて、ここ何試合か分からないですけど、無失点が続いてるんで。守備のとこが一番チームとして安定しているかなって思うので。そこが攻撃に目が行きがちですけど、守備が一番、チームでいいかなと思います」

――守備が安定している理由は?
「リスク管理のところで、すごいうるさいぐらいに声かけてくる人が隣にいたり、キーパーとかもうるさいので。うるさいなと思うんですけど、それのおかげかなと思います」

――そういうやり取りもあって、安定していると
「練習中にもうるさいと言ったんですけど、そのまま、うるさいまま。でも結果に繋がってるんで。それが凄い助かってます。後ろのディフェンスラインの方たちには(笑)」

――リーグ最少失点を維持していますけど、そこはどうですか?手応えはありますか?
「さっきも言ったっすけど、声掛けが凄い、最近は良くなってると思うので。そこで失点しなきゃ負けないと思うので。そこは、これからも続けながら、かなと思います」

――由井くんはファイナルへの思いが強いと思うんですけど、そこに向けて、勝ち続けるしかないというところはあると思いますけど、そこに向けてはどうですかね
「ほんと、言われた通りで、1試合1試合、とにかく勝ち点3つを積むしかないと思ってるんで。ファイナルが目標と言ってますけど、目の前の1試合1試合に集中してやるだけです」

――平常心でとのことを言われてましたけど、実際に等々力でやってみてどうですか?
「平常心です」

――高ぶるとかもなく。
「自分は多分そっちのタイプではないので。どこでも変わらずいい意味でも悪い意味でも平常心です」

――3900人、入ってましたけど、全然フラットな気持ちで
「そうですね。別にうわー、とか、緊張したり高ぶったりする気持ちは全くなかったです」

◯土屋櫂大

――まずは無失点での勝利ですが、どうですか?
「ここ最近、無失点が続いている中で、今日も無失点で終われたというのは本当に良かったかなと思ってます」

――わりと早い時間帯で先制点を取れて、気持ち的に楽になるものですかね。あの時間帯は
「そうですね。でも、前半に2点というところで、2点差っていうのが本当にサッカーの中で危ない点差なので。そこはやっぱりハーフタイムでみんなで声を掛けて、後半仕留めに行くぞって、相手の足を止めさせに行くぞっていうことを、チームで意識して後半は入りました」

――リーグ最少失点が続いていますけど、今由井くんに聞いたら、隣がうるさく言ってくるんで、ということを言ってましたが、そこら辺のリスク管理は相当意識してやってるんですかね?
「そうですね、リスク管理のところは、でも監督からも口うるさいぐらい喋れと言われているので。そこはハマ(濱﨑知康)中心に、自分よりも後ろの方がうるさいので。濱﨑中心で守れてるところはあるかなって思います」

――代表に行ったことによるプラスアルファの経験、知識の部分とか何かありますか?
「代表に行くと、海外の選手とかだと本当に背後に蹴ってくることが多くて。そこの背後のところで自分も痛い思いしてるんで。日本に帰ってきて背後とかは意識してやってるので。そこのところは本当に、前期よりかは重視してできているのかなと思います」

――前からの守備も助かっていると思いますが、改めて前で守備をしてくれている人たちにどう思ってますか?
「本当に自分たち、最終ラインだけじゃなくて、自分達のチームはFWの選手も、ボール刈り取ってましたし、ボランチの選手もボールを奪える選手が本当に多いので。チーム全員で守備しているからこそ、無失点が続いているのかなと思います」

――今日3910人というすごい人数でしたが
「自分も最後、ミーティングで長橋さんから聞いて、本当にびっくりしました。これだけたくさんのサポーターが駆けつけてくれて、本当に自分達の力になりますし、本当にこれからも自分達がサポーターのために勝利して、勝ち続けなきゃなと思ってます」

◯矢越幹都

――試合を振り返ってください。
「前半に2点取れて。前半は自分たちのペースで試合を進めることができましたが、後半は相手のペースになったりして、守備陣がゼロでしっかり抑えてくれて。その状況で終われて良かったと思います」

――矢越くん自身は中盤でボールを刈り取ったり、こぼれ球を拾ったりして、効いてたと思いますが、そのあたりはどうですか?
「守備のところは課題で、ずっと意識してやってるので。そういう、セカンドボールは今日は回収できたのかと思います」

――手応えがある?
「まだまだです」

――ボールの出し入れのところでは、結構相手も動かしながらスペースを突くというところはできたと思いますが。
「ジョウくん(尾川丈)とかやりやすくて、パスを出したら帰ってくるっていうのがあるので。そこはいい関係でやっていると思います」

――等々力でプレーして雰囲気とか、どんなことを感じながらできました?
「3900人のサポーターが来て、とてもいい雰囲気で自分も気合いが入りましたし、本当に感謝してます」

――矢越くん自身、プレミアで初スタメンがアウェイの大宮で、そこから成長を遂げていて、今では中心選手になってきていると思うんですけど、成長を実感するところはありますか?
「自分に自信が出てきたっていうのはあって、練習でも結構ゴールに絡むことだったりが増えていると思うんで。、それが自信につながっていると思います」

――何回かチーム練習参加してて、練習試合も松本戦ですかね。そういうところで身につけたものって、フィードバックしたりしてるものはあったりします?
「トップの練習に行って、自分の攻撃の部分っていうのは結構通用した面もありますけど、守備で鬼木さんからも守備のところはもっと上げていかないとダメだと言われて。そこを、トップ行ってからの期間は特に意識してます」

――改善できている手応えはどうですか?
「前よりかは良くなってるなっていうのは実感してます」

――リーグ最少失点できているという意味では十分に働けていると思いますが、そこら辺はどうですか?
「守備陣が本当に戦ってくれて、ゼロで抑えてくれているので。本当に感謝してます」

(取材・文・写真/江藤高志)

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