緊急事態にも上手く対応。マレーシア遠征を含む3連戦を3連勝で乗り切る/J1 第28節 vs湘南【レポート】
J1 第28節
9月24日(日)(16:05KICKOFF/国立/54,243人)
湘南 0 – 2 川崎
■ちょいワルパス
思わず声が出てしまった。意外すぎる前半11分の山田新の先制点にだ。
まずは、コントロールされたシュートの巧みさに驚いたが、と同時に国立競技場でのゴールが山田らしさだなと感じてしまった。インカレ決勝が今年の元旦だから、まだ1年経過していないのかと思いつつ、こういう大舞台で結果を出すのだから大したものだと舌を巻いた。
「ダミアンがうまく収めてくれて、ヤスくんが優しい、ダイレで打てるボールを置いてくれたので。うまく流し込めたかなと思います」
山田の言葉にあるとおり、このゴールはレアンドロ・ダミアンのポストから始まっている。少々無理めのボールを引き受けたダミアンはディフェンダーの圧を受けながら、ボールをキープ。力技で10mほど前方に運び、瀬古樹につなぎ、さらに脇坂泰斗へ。
脇坂から出たラストパスは、出た瞬間に心が踊った。ときめいたとの表現もあながち間違ってはいないのは、相手の陣内に突き刺さるかのような鋭い角度だったから。ここ最近、フロンターレの試合ではあまり見られない種類のパスだった。
アシストした脇坂が、ちょいワルの表情で振り返る。
「トラップしたら、彼はミスする選手なので」
山田の足元に対するいじりが入った言葉だが、逆に言うと山田の走り込むスピードに合わせた完璧なパスでもあった。
パスをもらった山田は「そういうボール、来いと思ってて、そしたらヤスくんが本当にイメージ通りのボールをくれたので」と振り返る。
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