2023年09月20日 6時00分　
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川崎U-18の選手たちにとって年に数試合しかない等々力での公式戦の一つが9月23日に行われる。対戦するのは今季プレミアリーグ14試合終了時点で唯一の敗戦を喫した昌平高だ。この試合に向けてサイドバックの二人、江原叡志と元木湊大に話を聞いた。

プレミアリーグの取材後、広報担当に希望選手を伝えると、希望から漏れた江原叡志、元木湊大、両選手からの「また取材なしですか！？」との伝言がお約束のようになっていた。もちろん冗談なのはわかっている一方、そう言ってくれるのであれば、とチャンスを伺ってきたが、試合後はなかなかそうも行かない事情がある。現時点でもプレミアリーグは試合後の取材について時間と人数の制限があり基本的にゴールに関わった選手が優先されるため。ということで今回、時間を取ってもらい、取材させてもらった。

ということでまずは右サイドバック、江原叡志から。

◯江原叡志
――今季ここまでのチームの戦いぶりをどう見ていますか？
「守備としては、リーグの中で最少失点（14試合終了時点で10失点・リーグ首位）っていうところで、攻撃のところで点数はわりと取ってるんですけど（14試合終了時点で36得点・リーグ2位）、もっともっと、取っていかないといけないかなっていうところと、守備の球際とか、戦うというところも意識しているので。これからの試合は高体連のチームが増えてくるので。激しさ、タフさ、そういったことが大事になってくるのかなと思います」

――選手権が近くなるこの時期の高体連は強くなってくるので要注意だということですね。
「はい」

――今年はトップに3人上がった後の代ということで、難しさもあるのかなと思ったんですけれども、その辺、代替わりのところではどう感じてますか？
「自分たちの代になってからは、崩しの部分、去年あまりなかったいい距離感でのゴール前での崩しとかがより出てるかなと思っていて、センターバックのところも、去年は高井さん（高井幸大）とナガネさん（松長根悠仁）でしたが、今年は土屋（ 櫂大・2年）とか1年の林（駿佑）とかが全然やれてますし。もう去年と遜色なくできているかなと思います」

――
ところで年に数回しかない等々力での開催ですが、江原くんにとっての等々力開催の意味を教えてください。
「トップチームが使っている憧れの舞台ですし、あとはサポーターのみなさんも、そういう”ザ・ホーム”みたいな雰囲気を作ってくれるので。やっぱり特別な試合になります」

――ここ最近3000人を超えてますよね。J2、J3くらいの集客がありますが、今回もできるだけ多くの人に来てもらいたいですね。
「はい」

――最近トップの練習にも参加してて、2種登録もされていて、トップでもやれるような手応えは自分の中であるのでは？
「やれる部分もありますけど、まだまだ全然足りないなって感じです。自分の持ち味の守備のところもまだまだ強度とか足りないですし、トップの選手はドリブルが上手いので、ドリブル対応とかはまだまだですし、全然足りないなって思います」

――やはり1対1で対峙すると、上手さを感じるってことなんですかね。
「はい。速いですし、やっぱり対応が難しいです」

――改めて、等々力に来てほしいという思いをサポーターの皆さんに対して一言もらいたいんですけど、お願いします。
「自分達らしいサッカーっていうのをして、やっぱり、面白いフロンターレを見せたいと思いますし、前回の昌平戦はアウェイで負けているので。絶対勝つっていう気持ちも、戦う姿勢っていうところで見せたいなと思います」

――今季唯一負けた相手だということでリベンジしたいですね。
「はい」

――江原くんのプレーを見ていると、サイドを駆け上がって、深いところで作ってくれるところがあるので、そういう見てもらいたいポイントですかね。

「攻守に渡ってのハードワークが持ち味の一つなので。見てもらいたいです」

――このリーグ戦の先にあるのがファイナルだと思うんですけど、去年ファイナルまで行って敗れました。そこにもう一回行きたいという思いはどれくらい強いですか？
「絶対行きたいです。自分のミスで失点したってところもありますし、もう一度あの舞台で取り返して、自分たちの代で最後、日本一取りたいっていう思いは強く思っているので」

――わかりました。引き続き優勝を目指してがんばってください！
「ありがとうございます」

（取材・構成・写真／江藤高志）