2022年10月13日 18時00分　
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今季高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグに昇格した川崎U-18（ユース）が等々力で公式戦を行う。2022年10月15日（土）の横浜FCユース戦が等々力で開催される今季最後の試合となる。キックオフは14時。入場は無料だ。
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アカデミーの選手にとって等々力での公式戦はどういう意味があるのか。そして今季のU-18の試合についてどんな手応えを持っているのか、大関友翔（3年生）、五木田季晋（3年生）、元木湊大（2年生）にそれぞれ聞いた。

アカデミー応援企画 1/3
大関友翔「自分たちのやるサッカーは変わらないので、そういったところはもっともっと突き詰めていかないといけないなと思います」

来季トップ昇格の大関友翔は、等々力での試合は「憧れでした」と話す。というのも、高校時代がそのままコロナ禍で、無観客試合や応援のない試合が続いたからだ。

「高校1年生の時（2020年）は無観客での開催で、親も入れませんでした。声援も無いですし、だから限られた等々力での試合は嬉しかったです。去年は、矢板中央高校戦（プリンスリーグ2021関東第18節）の時に、4000人近い方に来ていただいて。自分たちのプレーのモチベーションも上がりました」

だから、他のユースチームの応援と比べ、人数の多いフロンターレのサポーターに対し、大関は感謝を口にしていた。

「やっぱり拍手でも全然違いますし、自分たちがいいプレーをした時の反応だったりっていうのは、他クラブのチームでは味わえないものだと思います。あとは広報さんだったり、運営さんがすごい尽力してくれているので。そういったところはありがたいなと思います」

そんな大関は公開された10月4日の練習をはじめとしてトップチームの練習にも参加。その中で感じた課題を意識しているのだという。

「トップチームの練習に参加させてもらっても、自分がU-18でできていることもトップではできないですし。プレースピードだったり、強度のところは全然足りないと思ったので。そこはやはり自分も意識しながらやっています」

そして課題の中でも特に守備についてはもっと伸ばす必要があるとしていた。

「守備のところでは、自分で刈り取れる力だったり、自分一人でも守備ができるような選手にならないと、トップチームで戦える土台には立ってないと思うので。そういったところは意識しながらやっています」

トップでのプレーを見据え、日々を過ごしている大関に、川崎U-18の特徴を聞いてみた。

「自分に加え、高井（幸大）だったり、松長根（悠仁）だったりトップチームに昇格する選手もいますし、大学に入ってからプロになる選手もいると思うので。そういった自分たちの成長過程じゃないですけど、そういったところをユース年代から見ていただきたいです。あとは、トップチームじゃ感じられないようながむしゃらさだったり、諦めないところっていうのは出せていると思うので、それは感じてほしいなと思います」

ちなみに好調だった前期11試合で川崎U-18は無敗を記録（後期の1試合目を含め12試合連続無敗）。首位を快走したが、初黒星の13節流経大柏高戦に続き、14節JFAアカデミー福島U-18戦も落として連敗するなど苦戦が続いている。そんな今季ここまでの戦いぶりについて大関は、難しさが出てきたという。

「前期は目に見える結果もそうですし、圧倒するっていうところでも、自分たちのサッカーができたかなっていうのがありましたけど、後半戦になって、やっぱり相手も研究してきたり、順位を気にしてくる時期に入ってきて、相手のモチベーションもすごい変わってきたので。やっぱり難しい試合が増えました」

ただし「自分たちのやるサッカーは変わらないので、そういったところはもっともっと突き詰めていかないといけないなと思います」としている。

そういう意味でチームの苦境は2連敗したタイミングだったが、その時に映像を見返して感じたのがサッカーを楽しめていないということだったと大関。

「試合を映像で振り返っても、やっぱり自分たちがサッカーを楽しんでないというか。勝手に、プレッシャーを感じてるというか」

ただ、そこで長橋康弘監督から受けた言葉で基本に立ち返れたのだという。それが、「もう一回自分たちがチャレンジャーで挑戦していくんだ」との言葉で、認識のズレに気がつけたと話す。もちろんその後も苦戦は続いているが、高体連のチームは例年高校選手権に向けて調子を上げてくるもの。相対的な力関係が接近しているということでもある。

プレミアリーグEASTで優勝すると、WEST優勝チームとプレミアリーグファイナルを戦うことができる。この大一番に出場するためにも、まずは今節の横浜FCユース戦を勝利に導く活躍を大関には期待したい。

五木田季晋　2/3（10月14日7時公開予定）
元木湊大　　3/3（10月14日12時公開予定）

（取材・文・写真／江藤高志）