「川崎フットボールアディクト」

上福元直人「僕は今季のMVPを聞かれたら、2022年は上福元と答えます」2/2【番記者寸評】

来季新加入の上福元直人について、京都の番記者、雨堤俊祐さんに聞いた。雨堤さんは上福元が2022年の京都のMVPだと言う。2/2

■ゴールプレーヤー
――先日E-1のテクニカル・スタディ・グループの報告会を受講したんですが、JFAの小野剛さんの説明の中で、E-1の話ではないんだけど、ヨーロッパの潮流が今キーパーのフィールドプレーヤー化だっていう風に言ってて。よりだから、プレーエリアを広げていく傾向にあると。で、ゴールプレーヤーという言い方をするべきじゃないかという話が出てきていると。
「ゴールキーパーじゃなくて」

――手が使えるフィールドプレーヤーっていうイメージで、フィールドプレーヤーに準ずるような選手が求められてきてるんじゃないかっていうような説明があったんだけど、なるほどなと。で、そうやって考えて見るとフロンターレもそうだし、Jリーグもフィールドの選手はみんな上手くて、足元に一番伸びしろがあるのはキーパーじゃないかって話で。その文脈で行くと、ソンリョンは絶対的なポジションとしては存在感はあるんだけど、セカンドGKの丹野研太を契約満了にして、そこに足下がうまい選手を連れてくるっていうのはアリなんだろうなと思ってたんですよね。だから今回のこの獲得はわりと納得感があるというかね。個人的には鳥栖の朴一圭もあるのかなと思ってました。でも上福元でもありだなと思ってたんで、わりと納得感があります。
「いつだったか、ゴールキーパーの走行距離を調べた節が何回かあったんですが、だいたい1位が朴一圭、2位が上福元でしたね(笑)。京都はシーズン序盤、本当にハイラインだったんです。何かやり始める時って、やりすぎ感があるくらい、まずはそれを全面に押し出してやってみようという取り組み方があるじゃないですか。まずはこれを一回、徹底的にやってみようと。シーズンの開幕戦からしばらくは、とにかくハイラインで、その分、裏を取られる危なさがあったんですけど、そこを上福元が出ていっては対応して、また戻り、また出て行って、ということをやってたんです。これはGKで彼が1位じゃないかと思って調べたんですが、それでも朴一圭の方が上だったみたいなことはありました(笑)」

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