「川崎フットボールアディクト」

三笘薫、圧巻の逆転弾。スーパーゴールが連続した熱戦を勝利に導く/J1 第11節 vsC大阪【レポート】

J1 第11節
3月3日(水)(18:03KICKOFF/等々力/4,756人)
川崎 3 – 2 C大阪

■技術と連携で決めた逆転弾

三笘薫が逆転弾をねじ込んだのが後半62分のこと。正対する坂元達裕をボディバランスと右足一本のフェイントで外した三笘は、期せずして3選手に囲まれる形に。そこで落ち着き払ってレアンドロ・ダミアンにパスを入れると、そのままタテのスペースへ移動。マーカーの松田陸をちぎりつつダミアンからのリターンパスを引き受けて、一連の仕掛けをゴールで完結させた。個の技量が詰まった逆転ゴールだった。

「そうですね、ダミアン選手に預ければ、すごく彼もアイデアのある選手なので。僕の意図も理解してくれますし、そこで素晴らしいボールが来たので。スピードを落とさずに蹴り込むだけの、本当に素晴らしいアシストが来たなと思います」

三笘がダミアンからのパスを称賛するのに対し、ダミアンは日頃から三笘に伝えていた形だったのだと振り返る。

「彼(三笘)にはああいったシーンではボールを落とすということは伝えてありました」と話すダミアンは「彼(三笘)が、自分の落としたボールを活用して素晴らしいゴールを決めてくれたんじゃないかなと思っています」と胸を張った。

抜け出してからシュートまでのリズムについて三笘は「感覚的なもの」であり「勝手に体が動いた感じですけど」と振り返るが、その根本にあるのは「相手のキーパーのタイミングだけをズラせればあの距離からだったら入るなってのはあった」というイメージだった。しっかりボールを止めて、運ぶことができるからこそのシュートだった。

C大阪に2度の先行を許したフロンターレではあったが、この三笘の逆転弾によるリードを保ち、激しい打ち合いを勝利で終える事となった。

■両エースの活躍

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