「川崎フットボールアディクト」

塚川孝輝、自己評価1.5倍増も「全てレベルアップできるようにしていきたい」と貪欲【コラム】

しばし考え込んだ塚川孝輝が、答えを絞り出す。

「やっぱり技術的な面で言えば、そうですね、ホント、30ぐらいですかね」

フロンターレで求められる技術水準に対しどれくらいのところまで来た実感があるのかという質問に対する答えだ。塚川には沖縄合宿中に同じ質問をしていた。塚川は「そうですね、100だとしたら、20くらいですかね」と答えてくれていた。

自己評価として決して高くはないが、塚川は前向きだった。

「こだわって日々練習やってるので。所々のトラップとか思い通りにできるけど、やっぱり自分が思ってない時に、パスとかをもらった時の応用だったりとかが、まだまだあれですし。基本的なことを今すごく頑張ってやってるので」

止める技術に向上を感じつつ、意外なタイミングでパスを受けた際に課題があるとのことで、それを克服すべく日々練習を続けているという。

その塚川の自主練習で覚えているのが沖縄合宿中でのこと。暴風雨で午後練習がキャンセルになった2月11日の体育館での午前練習の後、脇坂泰斗、知念慶とともにピッチでボールを蹴りたいと、居残りで練習する姿が見られた

もちろんこの日に限らず技術練習は継続して行ってきた。その蓄積が「20」から「30」への1.5倍増の自己評価ということになる。練習を積み重ねてきた塚川を評価したからこそ、鬼木監督はゼロックス杯とC大阪戦で塚川を起用。脳震とうからの回復プログラム中のため、横浜FM戦は健康面で回避を余儀なくされたが、ここまでのところ出場できる公式戦2試合を2試合とも出場しており、鬼木監督からの信頼が感じられる状況だ。

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