技術を武器に殴り合う上位対決は1−1で決着。見応え充分の一戦に/J1 第12節 川崎vs名古屋【レポート】
J1 第12節
5月17日(金)(19:03KICKOFF/等々力/24,821人)
川崎 1 – 1 名古屋
■「練習では得られないゾクゾク感」
今のJリーグにおいて、攻撃的に戦い勝つためにはこれが必要だという要素が詰まった、そんな試合内容だった。それは簡単に言えば、風間八宏監督が推し進めた攻撃的スタイルに、鬼木達監督が織り込んだ守備を加えたサッカーと表現できるだろうか。本家論争は脇においておいて、クローン同士の対戦と表現したくなる戦いは緊迫感のある展開となる。
昨季とは明らかに違っていた名古屋の中盤の守備力は、端的に言ってジョアン・シミッチ、米本拓司の両ボランチによって実現していた。彼らがフロンターレのボールホルダーに対し適切に間合いを詰めて自由を奪い、プレスバックする長谷川アーリアジャスールとの連携でフロンターレボールにアタックを続けた。フロンターレにしてみれば紅白戦でやり慣れた光景ではあるのかもしれないが、それにしてもプレーの強度は高くなった。
握りたいチーム同士で、かつ攻守の切り替えを早くして全体をコンパクトに維持し続けたことで、ボール保有者にはハイプレスがかけられていた。そのハイプレスをいかにかいくぐるのかが両チームに課せられた課題だったが、その解を最初に見出したのがフロンターレだった。
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