【赤鯱短信】久保藤次郎を悩ます“成長痛”。原点回帰から始める、突破と打開という本業。
久保藤次郎にもこの時が来たかと逆にワクワクしてしまった。本人は悩んでいるのだからあまり歓迎されないかもしれないが、プロサッカー選手の誰もに大なり小なり訪れる、“成長痛”のようなものだ。そのことを思う時、いつも小川佳純を思い出す。不思議すぎて、何度も何度も彼には訊ねてしまった記憶がある。なぜ、今までできていたことがあまりできなくなっていくのか、なぜやらないのか。小川はこれを聞くたびに、いつもこう答えてくれていた。「選手として成長していくにつれ、試合でいろいろなものが見えてくるようになるから」。小川でいえば新人王の理由にもなった強烈なシュート力だったが、それは若くて何も見えていなかったから、がむしゃらにやっていただけと諭される。いま、久保にも同じような状況が巡ってきているのだ。J1でのプレーに適応したがゆえに。
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