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【赤鯱新報2023オフ特別企画】永井謙佑と振り返る、2023年名古屋グランパス全選手レビュー!!part8

【赤鯱新報2023オフ特別企画】永井謙佑と振り返る、2023年名古屋グランパス全選手レビュー!!part7

永井謙佑
18.永井謙佑
リーグ33試合2226分出場4得点
ルヴァンカップ5試合352分2得点
天皇杯3試合158分出場

もともとがサッカーIQの高い選手だったが、35歳の永井謙佑はそこに経験を加え、もはや達観の域に達していた感がある。勝てなくなった後半戦、失点に意気消沈してしまうチームを評して「サッカーは生き物だね」とつぶやいたのはその最たるものだったが、これも何か慣用句のように使ったわけではなく、ちゃんとした論拠や実体験に基づいた吐露だった。「やっぱり今は表現悪く言うと、ミスするのが怖いから安パイに行こうとしてる。勝てていなくて自信がなくなってきてる。チャレンジし続けることの方が大事だし、やり続けないと。やり続けた結果が今年の前半戦で、去年からの積み重ねだったんだから」。キャプテンという肩書がないだけで、彼もまたチームリーダーの一人であり筆頭とも言える存在感があった。そして彼ほど仲間を見つめ、仲間のことを活かして戦おうとした選手もいないのではないかと思うほどに、身を粉にして働いた1年だった。

永井謙佑

(残り 4962文字/全文: 5463文字)

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