赤鯱新報

【名古屋vs鹿島】レビュー:起死回生の“イコライザー”。強気に闘えば、自ずと道は拓けてくる。

■YBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
9月6日(水)名古屋 1-1 鹿島(19:33KICK OFF/豊田/8,089人)
得点者:49’松村優太(鹿島)90+4’久保藤次郎(名古屋)
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殊勲の男の言葉をそのまま借りれば、首の皮一枚つなげることができた苦心の結果だった。劇的なゴールの余韻に目が眩みそうになるが、90+4分に何とか追いつくことができた試合を楽観視するわけにはいかない。2試合の合計スコアで争われる“90分ハーフ”のトーナメント戦で、1試合目をイーブンで終えられたのは大きくとも、次はホームで戦える鹿島にまだアドバンテージはある。負けなかったことは幸運として、試合の内情にしっかりと目を向けなければ、まるで勝ったかのような試合後の盛り上がりがぬか喜びとなってチームを襲う。久保藤次郎は言った。「このゴールは、次に勝つか負けるかによって価値が全然変わってくる」。叩き上げの貪欲なるサイドアタッカーの心意気は正しく真っ直ぐであり、清々しくも名古屋を照らす。

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