赤鯱新報

【名古屋vs岡山】プレビュー:続く過酷な条件下での公式戦の日々。なればこそ、ピッチでは“解放的”なサッカーを。

■天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権3回戦
7月14日(水)名古屋vs岡山(18:00KICK OFF/名古屋市港サッカー場)
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強いチームの宿命、と単純に位置づけては現場の面々に失礼なのかもしれない。日程、環境、生活のすべてが過酷の極みと言えたタイでのAFCチャンピオンズリーグを経て、帰国してなお名古屋の遠征メンバーは隔離生活を余儀なくされている。日本にはいるが、家族にも会えない。食事は和食という意味でなく日本の料理が食べられるようになり、練習場はいつものトヨタスポーツセンターで行われ、その点がかなりのストレス軽減には働いていても、練習が終われば帰るのはホテルの自室である。タイからの帰国は文字通りの帰国のみであり、同じ場所を行ったり来たりし試合に備え、練習に励む閉鎖的な日々はまだ続く。現場の閉塞感は我々には想像がつかない。指揮官が声を大にして訴えかけるのも、致し方のないところだろう。天皇杯、そして週末の鳥栖戦の日程変更はなく、バブルをまとって名古屋は闘う。その負担も跳ね除けて、彼らはピッチに立つ。

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