【赤鯱短信】大学生を相手に誇示する“大卒プロ”の実力。相馬勇紀の自己主張は止められない。
まさに天衣無縫の仕掛けだった。神戸のピッチに立った名古屋の背番号27は、相手が元日本代表のサイドバックであろうが屈強な外国籍センターバックであろうが構わず突っかけ、正味30分間の出場時間で少なくとも三度の決定機を演出。うち2つは得点に結びつく猛進ぶりで、相馬勇紀はサイドアタッカーとしての有用性を改めて内外に示したと言えた。
相馬は自己探求の権化である。同時に自信家でもあり、それゆえに自分の武器を磨く作業に余念がない。スピードとパワー、アシスト能力を自分の持ち味として研鑽を重ねてきた日々を礎に、いつでも進化を求めてアップデートの材料を探し実践に移している。その意味でことに重要だったのは先のトゥーロン国際大会への参加で、海外の強豪国との対戦経験の中で得た感覚を名古屋仕様にした結果が、あの神戸での活躍だったというから感心してしまう。
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