赤鯱新報

【赤鯱短信】順調な回復に期待感を抱かずにいられない大器・松本孝平の今。


一時期に続出した負傷者もほぼ全員が戻り、チームには再び激しいポジション争いの熱気と活気が湧き出している。長期離脱者は新人の2人のみで、そこに最近“短期離脱者”として佐藤寿人が加わったぐらいだ。その佐藤にしても「痛みはないんで、そんなにかからないですよ」と、診断の約3週間よりも早期の復帰を目論む。焦りは禁物だが、走り続け、加速し続けるチームに置いてかれまいとするその心情は、負傷から復帰してきた選手たちの苦戦する姿を見れば理解はできる。

そうした中で、松本孝平のリハビリの負荷が上がってきているのが何とも嬉しい。8月の上旬からピッチでの本格的なメニューを開始した大卒新人は、最初こそややバランスの悪い走り方をしていたものの、今ではかなり力強いストライドを見せるまでに回復してきた。「人間、成長するもんですね」と笑うので、「これは回復でしょ」と言うと「そうですね」と今度は苦笑い。取材に応じてくれ際にはいわゆる「休め」の姿勢で話をしてくれる実直な性格で(あるいは国士舘大学の習わしか)、大きな身体に似合わぬユーモアも散りばめてくる。一言でいえば、松本は人間的にも魅力があるのだ。

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