赤鯱新報

【町田vs名古屋】レビュー:これは劇的な勝利か、危うい辛勝か。収穫よりも課題が目立つ戦いに、チームはさらなる進歩を求められている。

■2017明治安田生命J2リーグ第28節
8月16日(水)町田 3-4 名古屋(19:03KICK OFF/町田/6,007人)
得点者:5′ 平戸太貴(町田)24′ シモビッチ(名古屋)39′ 新井一耀 (名古屋)42′ 青木亮太(名古屋)65′ 井上裕大(町田)72′ 戸高弘貴(町田)90’+3ガブリエルシャビエル(名古屋)
———–
やはり打ち合いを制するのが性に合ってきたのだろうか、相も変らぬ大量得点ゲームで名古屋はまたも勝利を手にした。それでも試合経過にはやや安定感が見られた前節に比べてはヒヤヒヤものの展開ではあったが、最後でうっちゃってしまえる強引なまでの攻撃力と決定力が今の名古屋にはある。修正点はあれこれと見つかり、数え上げればキリがない。しかし結果として4連勝をマークし2位の福岡の背中は見えた。ならばもう、このジェットコースターゲームを楽しむ方が良い気もしてくる。

田口泰士が出場停止、そしてワシントンが出場停止から復帰する中でのミッドウィーク開催の試合では、意外といえば意外で、当然といえば当然の選手起用がなされた。田口不在の中盤の穴は和泉竜司が埋め、ワシントンはDFラインでイム スンギョムに代わってスタメン復帰。ここまで悪くない働きを見せていたイムをあっさりとベンチに下げ、ワシントンを決して慣れたとはいえないDFラインで使うあたりは、風間八宏監督の信頼度がうかがえるところだ。それは当然の選択でもあり、しかし意外でもあった。最終ラインは新井一耀を加え、できるだけ連係を高めたいセクションでもあったからだ。

(残り 2935文字/全文: 3595文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ