赤鯱新報

【名古屋vs愛媛】レビュー:7得点、しかし4失点。攻め勝った名古屋が次にすべきは“普通に勝つ”ことか。

■2017明治安田生命J2リーグ第26節
8月6日(日)名古屋 7-4 愛媛(18:33KICK OFF/パロ瑞穂/11,473人)
得点者:2′ 佐藤寿人(名古屋)18′ 田口泰士(名古屋)32′ シモビッチ(名古屋)48′ 田口泰士(名古屋)58′ 丹羽詩温(愛媛)69′ 白井康介(愛媛)70′ 河原和寿(愛媛)72′ 丹羽詩温(愛媛)74′ 青木亮太(名古屋)81′ 青木亮太(名古屋)90+6′ 田口泰士(名古屋)
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前夜の“多摩川クラシコ”が1-1という平凡なスコアに終わったからなのか。川崎側の前監督である風間八宏監督率いる名古屋がとんでもないスコアの試合を見せてくれた。これが何川クラシコなのかは置いておくとして、とにかく名古屋は7-4で勝った。しかも4-0から一度追いつかれ、さらに3点突き放すという豪胆ぶりだ。観戦者はただひたすらに楽しめばいい試合だが、嬉しさよりも反省の方が大きいとため息をついたハットトリックの殊勲、田口泰士の気持ちがピッチの真理なのは間違いない。

まるで開幕当初の試合を大幅にレベルアップさせたようなゲーム展開だった。風間監督は負傷の回復が間に合った和泉竜司をスタメンに復帰させ、宮原和也とイム スンギョムとの3バックを選択。左ワイドに特別指定の秋山陽介を起用し、前線はシャビエルを右に、佐藤寿人を左に張り出させる3トップとし、前節以上に攻撃に重心をかけた布陣で愛媛を迎え撃った。控えも杉森考起がMF登録だったが彼もFWである。実質的にFWを5枚組み込んだベンチメンバーからも彼らが攻め勝とうとしているのは明白で、それゆえに前半と後半で内容がまるで変わってしまうという、どこか懐かしさも感じる試合になった。

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