赤鯱新報

【名古屋vs岐阜】レビュー:攻めたいからこそ、洗練された守備を。逆説的な課題を突き付けられた“名岐ダービー”は辛くも引き分けに。

■2017明治安田生命J2リーグ第2節
3月4日(土)名古屋 1-1 岐阜(14:03KICK OFF/豊田ス/21,878人)
得点者:79′ 田中パウロ淳一(岐阜)90′ 内田健太(名古屋)
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攻撃を志向するチームだからこそ、守備の整備が必要だと思い知らされた戦いだった。古い話だが、2009年シーズン最後の試合となった2010年元日の天皇杯を決勝を思い出す。1点をリードされた後半、当時のストイコビッチ監督は反撃を考えるあまり中村直志、吉村圭司のボランチ2枚を三都主アレサンドロと巻佑樹というオフェンシブな選手に代えて攻勢に出ようとしたが、逆にG大阪のポゼッション力を前にボールが奪えなくなり、攻撃どころではなくなった。翻って現在、「理想を言えばずっと攻撃を続けていること」(八反田康平)が共通理解のチームは今季からポゼッションスタイルに転身した岐阜を相手に、やはり同じようなジレンマに悩まされることになった。

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