【名古屋vs柏】プレビュー:勝利へのアプローチを明確にして臨む1stステージホーム最終戦。貫くことで得る強さが、いま試される。
■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第16節
6月18日(土)名古屋vs柏(KICK OFF/パロ瑞穂)
———–
自らの土台が何でできているのか。勝つために指揮官が選んだのは、ドラスティックな変化ではなく、原点回帰による強固なベクトルの回復だった。つなぐのか、蹴るのか。前に出るのか、引くのか。攻撃的なのか、守備的なのか。そうした二元論に捉われない「何でもできるが強みのサッカー」を見つめ直すことで、もう一度自分たちのストロングポイントを明確にし、降格圏に片足を突っ込んだような現状からの脱出を図る。
「細分化というか明確化せなアカンかもね」。鳥栖戦の翌日、主に守備面についての返答の中で、小倉隆史GM兼監督は指導方針のマイナーチェンジを予告していた。果たして、オフ明けの二部練習では出場できる選手全員をそれぞれのポジションに配置し、ボールの位置を変えてはポジショニングとスライド、プレッシャーのかけ方を確認する基礎中の基礎練習をじっくりと行い、失点の続く守備の根本的な立て直しに着手している。今季のチーム始動当初にやっていたようなことを今やらなければいけないもどかしさは察するに余りあるが、できていないのだからやるしかない。特に守備はディテールへのこだわりを幾重にも重ねた上に安定感が生まれるもの。基本の徹底は、重要かつ即効性のある手だてともいえる。
(残り 2206文字/全文: 2867文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ