【名古屋vs神戸】プレビュー:新たな武器と既存の武器、双方を活用してこそ今季初の連勝は生まれる。
■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第11節
5月8日(日)名古屋vs神戸(13:00KICK OFF/豊田ス)
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ゲームコントロール。現在のチームが抱える大きなテーマであり、神戸戦を勝つための重要な要素でもある。先制点は取れる。少なくとも得点は取れる。そのゴールを生かして勝利に結びつけるために、すべきことは何か。小倉隆史GM兼監督のチームが試行錯誤する部分は、まだまだ多い。
こと前半には無類の強さを誇るチームにはなった。ここまでのリーグ戦では9試合中7試合で先制点を奪い、そのすべてが前半に記録されている。シーズン序盤から徹底しているハイプレスからのショートカウンターは体力的なロスも激しいが、実行するだけの見返りはあるということだ。1-0でリードして試合を折り返す展開はもはや恒例となっており、それだけに後半をどのように進めるか、2点目以降をいかにして奪って試合を決めるかが大きな課題ともなってきた。その意味では前節の横浜FM戦は1-0から後半に入ってすぐ2-0とし、2-1と追い上げられるも3-1と突き放したという、展開としての主導権を握った試合だったと言える。
だが、横浜FM戦が良かったとは、名古屋の選手、指揮官も含め考えてはいない。小倉GM兼監督はリードした前半についても「前半から自分たちの狙いをやりに行かなかったり、やろうとしてミス、パスミスが多かったり」と渋い顔で振り返る。後半についてはさらにきっぱりと「失い方が悪い。ボールを取っているのに、また自分たちのミスで相手に渡して、受けて、とやっている。奪っているのに、失くしているシーンが多くて、余計に後ろに重たくなった」と問題点を指摘。キャプテンの田口泰士も「3-1の内容じゃなかった」と納得いかない表情を浮かべる。今後のゲームをより安定的に勝っていくためには、「自分たちがやるべきこと」の能率を上げ、隙のない戦いを実践していく必要があるわけだ。
その点で注目したいのは、川又堅碁がチームに与えるダイナミズムだ。
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