赤鯱新報

【2015シーズン全選手レビュー】田中輝希:今回は本来の役割である得点に集中する構えで九州に乗り込む。

田中
35.田中輝希
U18時代は世代屈指のプレーメーカーと呼ばれた逸材だが、名古屋ではその潜在能力を出し切ることはついにできなかった。だが、その資質は本物だと思わせる場面はたびたびあった。

183cmの長身ながら、武器は高さやフィジカルではなくドリブルとプレーメーク。スピードはそこまでないが、リーチと独特のリズムを刻むステップで相手を翻弄するボールプレーヤーだ。右利きだが左サイドからの仕掛けが持ち味で、カットインからのシュートを第一選択肢として攻撃の起点となった時に本領を発揮する。この「左サイド」という要素が彼にとっては生命線だった。

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