赤鯱新報

【柏vs名古屋】レビュー:大記録は勝利で飾られず。チームの完成度、力の差を見せつけられた名古屋は今一度、ディテールの整備が問われる敗戦に。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第13節
10月3日(土)柏 3-1 名古屋(19:03KICK OFF/柏/10,103人)
得点者:12’工藤壮人(柏)16’野田隆之介(名古屋)41’工藤壮人(柏)89’中川寛斗(柏)
公式記録(名古屋公式)
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フラットな視点から見て、力負けの試合だった。楢崎正剛の600試合目だから、矢野貴章の300試合目だから残念だった、という見方は大切だが、試合の本質を見誤ってはチームの未来はない。名古屋は柏の戦術と個人スキルの前に力を封じられ、真っ向勝負に負けたのだ。

前半はそれでも良い試合展開ではあったといえるだろう。立ち上がりからボールに対して両チームがファイトし、激しくも汚くはないせめぎ合いが繰り広げられた。名古屋は出場停止の磯村亮太に代わってスタメンに名を連ねた望月嶺臣が序盤からボールをよく触り、動き回る田口泰士とともに中盤でプレーメイク。田中マルクス闘莉王と野田隆之介のツートップも距離感を保ちながらボールを収め、柏の守備と渡り合った。

だが、徐々にフォーメーションのミスマッチがそのパワーバランスを崩していく。

(残り 2152文字/全文: 2640文字)

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