「川崎フットボールアディクト」

魂を託し、結果を出してピッチを去った小林悠と、その想いを引き継いだ山田新。厳しい熱戦は引き分けで決着/J1 第10節 vs広島【レポート】

J1 第10節
4月28日(日)14:03KICKOFF/Eピース/26,051人)
広島 2 – 2 川崎

■内容と結果にズレが生じた前半

敵地での、今季無敗の広島を相手に、いい入りができていたのではないか。そう感じながら序盤の試合運びを見ていた。フロンターレは広島陣内でボールをつなぎ、分厚く押し込む時間帯を作れていた。そのパスワークがシュートで終わる回数はそう多くなかったが、それにしても危なげない時間帯が続いていた。

そんな前半について遠野大弥は「入りは、(試合に)入る前から自分たちが握ればいくつかチャンスは作れるという部分では悪くない入りでした」と振り返る。遠野のこの言葉のポイントは「握れば」にある。

フロンターレが積み上げてきた選手たちの技術はそう簡単に揺らぐものではない。その技術に裏打ちされ、実現されるのが握る試合運びだ。得点が取れず、その結果勝てていない現状はあったが、その一方でフロンターレは握ることはできるはず。そんな思いで入った前半、フロンターレは握ることに成功する。限定された時間ではあったが、広島を押し込みハーフコートゲームを実現。時間にして20分ほどだったが、久しぶりに見るフロンターレらしい試合運びだった。

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