「川崎フットボールアディクト」

広島の「前」からの圧力に質で対抗。敵地を楽しんで勝ち点3を/J1 第10節 vs広島【プレビュー】

■ストライカー
広島の得点源として活躍中なのが大橋祐紀だ。昨季の13ゴールを初めとする活躍が認められ、今季湘南から完全移籍で広島に加入。広島では開幕からの9試合に全試合フル出場中で、ここまでチーム内トップの6得点をマーク。J1全体では、9得点で首位に立つゴールジャーメイン良に続く2位タイの数字を残している。

その大橋と湘南で22年シーズンにチームメイトだった瀬川祐輔は、当時の大橋を次のように振り返る。

「僕が居た年は、点を取る選手というよりかは、チャンスをいっぱい作るけど、最後のところで決めきれないみたいな。それでよくいじられていたりしていて」

そう話す瀬川は「僕もその年はそうだったんですけど」と苦笑いしつつ「でも、誰よりもゴールに向かっていく選手なので」と今に続く特徴的なプレースタイルを口に。チームメイトから決定力不足をいじられていたという大橋は、昨季の湘南でブレイク。

「ゴールに向かって行く姿勢とか、やっぱりシュートまでの自分の持っていき方っていうのは当初からあったので。それが去年からこうしっかり結果に繋がっている」

そう昨季からの大橋の成長を指摘する瀬川は、得点力に加え「なおかつ守備もアグレッシブだし、体も強いですし」と守備で貢献できる大橋の特徴を説明して「警戒すべき一人の選手だと思います」とまとめた。

大橋という選手を通し、続けることの大事さが感じられるが、その大橋を手にしたミヒャエル・スキッベ監督は就任から3年目の今季、広島を攻守にアグレッシブに戦えるチームに仕上げてきた。例えば9節終了時点のJ1で唯一負けがないのが広島で勝負強さという点で成果が出ている。

■「前へ、前へ」の広島

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