「川崎フットボールアディクト」

ケガを乗り越えたエリソンが臨む、フロンターレでの新シーズン【コラム】

それまで冗談を交えながらにこやかに話していたエリソンが、遠くを見つめ絶句した。表情は悲しげで、目は赤く充血したように見えた。

エリソンの表情を変えたのは、ケガについての質問だった。サンパウロでプレーしていたエリソンは昨季、靭帯と太ももにケガを負って長期間離脱。数字を残せていなかった。ただ、フロンターレに移籍後のエリソンからはケガの影響は全く感じられなかった。完全に治っているものと考えて、その影響もなさそうだと質問してみたのだ。しばし絶句したエリソンは、それでもしっかりと答えてくれた。

「去年に関してはすごく難しいシーズンに、個人的にはなりました。やっぱり毎日、自分はその日、その日できることを精いっぱいやって、やり続けたいというような気持ちで挑んでますので。色々とピッチ外でも意識は高くケアしてるつもりでもあります。家でも治療器具等を使って治療もしましたし。個人的にPT(フィジオセラピスト)を雇ったりっていうところもありました。去年みたいにケガをするっていうことが今までずっとサッカー選手としてなかったので。初めての経験でケガが多かったなという印象です」

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