「川崎フットボールアディクト」

清水のリスペクトと対策に苦戦。戦況を打開する対応で引き分けに持ち込む/J1 第31節 清水vs川崎【レポート】

J1 第31節
12月5日(土)(14:03KICKOFF/アイスタ/8,730人)
清水 1 – 1 川崎

■清水の狙い
清水の1点目は、清水の守備が狙い通りにハマっての得点だったのだという。西澤健太が振り返る。

「1点目はすごくチームとして狙っていた形で、前から守備でハメて。相手が苦し紛れに出したところ、ボランチの選手が取って前に出ていくという形を作れたのはすごく良かったと思います」

苦し紛れのパスを出したのはジェジエウで、彼がパスを出すような形を狙っていたのだと西澤。端的に言うと、谷口彰悟を消す守備を徹底していたのだという。

「谷口(彰悟)さんに、自由にやらせないってところは個人的には意識してました。前半はすごくいい形で、それができてたと思いますし、得点につながった場面も、谷口さんを消したところでジェジエウ選手が少し、不用意なパスをして、そこからカウンターにつながったというところも手応えとしてはあるので」

前半11分の清水の先制の場面。清水はジェジエウへのバックパスを狙い撃ち。苦し紛れだったのか、前方に逃げたジェジエウのパスがカットされて攻守が切り替わった。人数が揃っていない状況での清水のショートカウンターは、西澤から竹内涼のヒールを経て、最後はカルリーニョス・ジュニオのゴールで結実した。

この試合、ジェジエウのミスになる縦パスは複数回見られたが、試合後の証言により、清水側が用意していたフロンターレ対策の一つだったことが明らかになった。

清水のフロンターレ対策のもう一つが、西澤のポジションだった。それまでも西澤と金子翔太のポジションは左右で入れ替わることはあったのだが、この試合ではスタートから西澤が右に。その理由の一つが、三笘薫対策だったのだと平岡宏章監督が試合後に明かしている。

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