赤鯱新報

【名古屋vs新潟】レビュー:シンプルな辛勝、ゆえに見えてくるチームの地力。記録的な大観衆の前で、名古屋は地道なリスタートをきった。

■明治安田生命J1リーグ 第22節
8月5日(土)名古屋 1-0 新潟(19:04KICK OFF/国立競技場/57,058人)
得点者:14’森下龍矢(名古屋)
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絵に描いたような辛勝だが、不思議と負ける気はしなかった。新潟のボール保持と崩しにかかるスムーズさは脅威であった一方、名古屋の守備は守ると決めたらめっぽう強い。立ち上がりこそ強度を出して前に圧力をかけに行き、天皇杯の浦和戦や横浜FMとの戦いと同様のマンツーマンディフェンスで相手の自由を奪ったが、中2日の消耗度に加えてこの日の国立競技場のむせかえるような暑さが選手の出足を鈍らせる。「やっぱり全体的に重さはあったのは否めない。粘ってなんとか勝点3っていうのが、できる精一杯だった」。稲垣祥ほどの鉄人ですら割り切るしかなかった戦いは、しかし勝ったことですべてを前向きに振り返ることができる。

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