赤鯱新報

【名古屋vs湘南】レビュー:機微も含めた試合の支配。名古屋の底力の多彩さに、終盤戦の充実を見る。

■明治安田生命J1リーグ第28節
11月21日(土)名古屋 3-1 湘南(17:03KICK OFF/豊田ス/15,480人)
11’マテウス(名古屋)17’坂圭祐(湘南)51’阿部浩之(名古屋)56’ガブリエルシャビエル(名古屋)
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技量で優り、戦略でも勝った。もちろん、ゲームプラン通りに試合を進める冷静さと、遂行力あってのことである。昨季、フィッカデンティ監督が就任した際に太田宏介が言っていたことを今さらながら思い出す。「ミステルの言った通りのことが試合で起こるということを、これからみんなも経験していくことになる」。相手を知り、相手の弱点を理解し、それらを掛け合わせて勝つ術を探る。それは楽勝を意味しない。試合には機微があり、相手にだって意地がある。幸運も、事故もあるのが試合だ。それらをできる限り想定して、対処を知っておく。湘南をコントロールし、3-1というスコアに帰結させた良い勝利を形作っているのは、そうした要素が詰まった名古屋の強さだ。

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