【赤鯱短信】チームの昇格を支えた、“縁の下の力持ち”たちのエピソード。
今回はちょっと変化球でお届けする。昇格の喜びに浸った12月3日の翌日からチームは3連休のオフに突入。翌日や翌々日には練習場でもちらほらと選手の姿が見られたのだが、本日12月6日は誰もトヨタスポーツセンターを訪れなかった…。選手が誰もいないピッチにはグラウンドキーパーの方々が明日からの練習再開に向けて芝のメンテナンスを行なっている。うーむ記事はどうしようかと考えていると、ふと思いついたのが目の前にある芝と管理会社の方々についてだった。
今季の名古屋はチームがショートパス主体のサッカーをしていたこともあり、事あるごとにピッチと芝についての話題が上がったものだった。プレーオフ決勝で豊田スタジアムのピッチ管理者が限界まで芝を短くしてチームをアシストした、という話は記憶に新しいところ。これは意外に面白いかもとすぐさま名古屋の練習ピッチを管理している東洋グリーン株式会社の事務所を訪ねると、突然のお願いにもかかわらず取材を快諾していただいた。
「選手にとって一番の環境は試合会場であるべきで、練習場もそれに合わせるというのがベストだと思うんです。でも、練習は試合よりも長時間やるものなので、練習場というのはケガ防止が一番に考えるべきことになります」
取材に応じてくれた担当者は教えてくれた。ディボットと呼ばれる芝生の下の凸凹を丹念に探り、見つければすぐさま平らに整地する。芝の状態を良く保つことは大前提で、サポーターが見学に来るからと景観の意識も持ちつつピッチのメンテナンスにあたっているという。見た目と実用性の両立は職人の腕の見せどころ。芝と土壌の関係性を駆使して、風間八宏監督はじめ今季のスタッフたちの要望に応えてきたという。
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