【3/7練習場レポート】名岐ダービーから得た課題の修正は、基礎の反復がその答え。「今はまずつなぐのが最初の目的になってしまっている。そこで頭の中を変換しなければいけない」(佐藤寿人)
辛くも勝点1をもぎ取った岐阜戦を受けての修正は、基礎の習熟という形で実行に移された。オフ明け初日の二部練習で風間八宏監督が選手に課したのは、戦術の修正ではなく対面パスから始まる基本技術の洗い直し。まるでチーム始動日に戻ったかのような練習ピッチの風景には、指揮官の確たる哲学が見えた。
前週はランメニューのみに費やされたオフ明けの午前練習は、「止める」そして「蹴る」の反復練習に費やされた。30分ほどの室内での筋トレを終えた選手たちは二人一組になり、対面パスに取り掛かる。風間監督が実演してみせる中、トラップの止め方、止めてから蹴るまでを速くする技術を改めて伝授。それは始動当初に伝えられたものではあったが、約2ヵ月ほどが経過した現在でもその運用度には個人差がある状態だった。岐阜戦では相手にお株を奪われるような戦いをしてしまったこともあり、指揮官はそこを問題視したのだろう。シンプルな対面パスで意識を改めさせると、今度は3方向からのパスを狭いスペースで受ける形に変えてより動きの中で表現できるように徹底した。
(残り 1498文字/全文: 2095文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ