赤鯱新報

【名古屋vsG大阪】プレビュー:切り開いた血路を、さらに確たる道とするために。名古屋がすべきは勝ちに行き、負けないことだ。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節
9月17日(土)名古屋vsG大阪(19:30KICK OFF/豊田ス)
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決戦は始まりに過ぎず、ここからが本当の勝負の幕開けである。鬼門を砕いて手にした勝点3に真の意味を持たせるには、続けざまの勝点獲得が欠かせない。たとえそれが優勝争いの最中にあり、ここ5戦で4勝1敗、現在2連勝中のG大阪が相手でもだ。切り開いた血路を、さらに確たる道とするために。名古屋は臆することなく強豪を迎え撃つ。


「相手が攻撃的であれば、我々もアグレッシブに闘わなければいけません。彼らも攻撃的な選手を揃えていますし、しっかり戦って、局面の対決には勝たなければいけない。それを選手がしっかり理解し、やってくれれば大丈夫だと思います。それは日本のどのチームが相手でもそうです。Jリーグは強いチームがよく負けたりします。サッカーにはプレッシャーがかかりますが、プレッシャーなしにはサッカーはプレーできません」

ジュロヴスキー監督は自信たっぷりにこう語った。残留争いのライバル新潟に辛勝した前節の結果を受けても、その確固たる芯の部分にブレはない。新潟戦はむしろイレギュラーな展開をしのぎ切った戦いであり、あれが自分たちの本来の姿ではないことを誰よりも理解しているのが指揮官だ。現在の名古屋の本質はポゼッションを軸にした攻撃と、緻密なゾーンディフェンス。練習でのトライ&エラーと映像による学習により守備はわずか3週間でかなりの完成度にまで仕上がってきており、それは新潟戦での柔軟性に富んだ対応を見るに明らか。田中マルクス闘莉王の存在は確かに大きかったが、それ以上に選手たちがジュロヴスキー流のゾーンディフェンスを理解し、フットワークを刻んだからこその出来栄えだった。

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