赤鯱新報

【G大阪vs名古屋】プレビュー:飛車角抜きで挑むG大阪との吹田リターンマッチ。ボールとゴール、そして勝利を奪うサッカーを、今こそ表現する時だ。

■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第17節
6月25日(土)G大阪vs名古屋(19:00KICK OFF/吹田S)
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今一度、原点に帰るべき時なのかもしれない。あっという間に過ぎ去った開幕からの4ヵ月間の中で、名古屋というチームは前進と後退を繰り返し、その中で少しずつ戦術の洗練を図ってきた。「まずはゴールを目指す」「勝利にこだわる」「ボールとゴールを奪いに行く」といったシンプルな考え方から鮮烈なゲームを披露したのは序盤のこと。しかしややカウンター、速攻気味の戦い方に傾き始めてきたあたりから“ボールを大事にする”という要素がチームを覆い始め、「指示すると、なぞってしまう」という指揮官の憂慮が現実化。それでも松田力や和泉竜司がいる間は彼らのモビリティと前線にボールを持ち出す推進力でチームは重心を前にできたが、その2人の負傷欠場が始まってから、低迷の日々が幕を開けた。もちろんその間にはイ スンヒの帰国遅れや古林将太のコンディション低下、田口泰士や永井謙佑の負傷の悪化など様々な要素が含まれるわけだが、大きな流れで言えば開幕当初のアグレッシブさが徐々に失われ、後ろに重たいサッカーになってしまった、ということになる。5月4日の横浜FM戦以来、リーグ戦での勝利がないチームは、移籍1年目の古林が「強いな、と思いましたよ」と述懐したあの戦い方を取り戻さなければいけない。

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