赤鯱新報

【名古屋vs横浜FM】プレビュー:完敗を糧としたチームの進化に期待。今こそ次なるステップへ踏み出すタイミングだ。

■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第10節
5月4日(水)名古屋vs横浜FM(14:00KICK OFF/豊田ス)
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断固たる決意をもって、スタイルを貫き続ける。1-4の完敗を経て、名古屋が定めた方向性だ。軸はぶらさず、問題は修正する。そのシンプルな作業の先に勝利があると、彼らは信じて疑わない集団だ。

もちろん、理想論が過ぎて負のスパイラルに陥っていく悪例がないわけではない。特に主導権を握った戦いをしたいチームにおいては、本来は勝つための手段であるべきの「試合の支配」が、目的にすり替わってしまうことはままあることだ。最近の名古屋はその一つ手前、「試合を支配するためのポゼッション、ボール回し、パスのつなぎ」といった要素を意識しすぎているようにも映る。こと前半には良い試合をし、リードもするが、それ一辺倒ではピンチを切り抜く厳しさや狡猾さに欠ける。主導権を90分握ることはどんな強豪でも難しく、それを理想としつつもピッチ上では現実的な判断が必要だ。

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