「川崎フットボールアディクト」

谷口彰悟、山根視来。W杯壮行会【ニュース】

谷口彰悟、山根視来が出席して、11月6日にW杯カタール大会の壮行会が行われた。


3連覇を逃した翌日ではあったが、快晴の天候にも恵まれて多くのサポーターが駆けつけた。

吉田明宏社長に続きあいさつに立った福田紀彦川崎市長は、代表に選出された選手にフロンターレ出身選手、川崎市出身選手が多いと言及して、川崎市の名前を世界に知らしめてほしいとエールを送っていた。

「W杯招集選手には、谷口選手、山根選手のほかに、三笘選手、田中選手、守田選手、板倉選手、川島選手とフロンターレファミリー勢ぞろいで、川崎出身の方も含めるとフロンターレじゃんと、というような思いもありますが、まだ世界中の都市からしてみるとですね。川崎という町の名前じゃなくて、バイクの方が有名なので、お二人にはぜひカタールで爆発していただいて、この川崎フロンターレがある街、川崎フロンターレが川崎ということだし、川崎フロンターレがある街が川崎なんだということを、全世界に知らしめていただきたいなというふうに思っています」

司会の高木聖佳さんが前日のFC東京戦について質問。山根視来はソンリョン退場を受けて「これ勝ってもし優勝できたら、本当に格好いいだろうなと思って、そういう声も中で出てたので。まああの展開を楽しんだっていうのが、やっぱ大きかったなと。それはやっぱりアップの時からサポーターの皆さんがああいう雰囲気を作ってくれたっていうのが昨日の試合に関してはすごく大きかったなと思います」と回想。

また、谷口彰悟は負傷した鼻について質問。

谷口が「大丈夫ではないですが、骨折しているかもしれないので。その辺はうまく。なるべく早く治したいなと思ってます」と答えたのに対し、山根が「ちょっと男前になったんじゃないですか(笑)」とちゃちゃを入れて会場爆笑。

それに対し谷口は「もともとね(笑)」と笑顔で返すやり取りにサポーターも大喜びしていた。

そんな谷口はFC東京戦、そして準優勝の2022年シーズンを次のように振り返る。

「そうですね。今年1年を振り返ると、やっぱりなかなか安定した戦いはできなかったし、結果的に優勝を逃してしまったので、やっぱり一番に出てきたのは、悔しいという気持ちだったし。あれだけのサポーターの皆さんがアウェイにも関わらず、集まっていただいて。本当に最高の雰囲気を作って頂いて。選手たちもそれに応えようと必死に頑張ったんですけど、やっぱりあの1試合だけでは足りなかったなと。リーグ戦は積み重ねなので。そこらへんの悔しさとか、反省点は正直ありますけど、昨日の試合で言えば、10人になっても。誰も勝利を諦めてなかったですし、それはサポーターの皆さんも多分一緒だったと思います。最後の最後まで勝利を目指して戦った結果、10人になっても、しっかり勝ち切ったと。そこは意地みたいなものを見せられたかなと思ってます。
そうやって、こういう試合でできたっていうのは、来年にもつながってくるかなと思うので。最終戦でもちろんあの展開になるとは誰も予想してなかったですけど。でもそれでも、みんなで最後まで戦い抜けたっていうのが一つ良かったなと思います」

ちなみにクラブの公式ツィッターアカウントで山根の代表発表直前の様子が動画で残されているが、動画撮影に本気でキレていたということが明かされた。

「ツイッターに映像を多分出てたと思うんですけど『動画なんか、撮るなよ』って、あれガチで言ってて。『そんなの残すんじゃねーよ』っていう。何か照れ隠しみたいな感じだったと思うんですけど、本当に怒ってたので、あの時は」

その後、車の中で発表を聞いたとのことだった。

「一人で車出して、そのへんの道に止めて、フードをかぶってマスクして、できるだけ暗いとこにこう自分をこう入っていって。一人見てたんですけど。やっぱ自分の名前呼ばれた時は、はい。車で一人でちょっと叫んじゃいましたね」

ちなみにその後、奥さんからの手紙でわかったが、選出後には奥さんとビデオ通話して、選出の喜びを伝えたとのことだった。

一方の谷口は、ソワソワしながらの練習後、治療中の発表について次のように振り返っている。

「練習中もやっぱりどこかこう意識してるというか、今日発表だなっていうのは考えたし。でもまあ何とか、目の前の練習に集中しないと。ケガしてもしょうがないので、っていう気持ちで、ずっと過ごしていましたし。僕はだから、その昨日(11月5日)のゲーム(FC東京戦)に向けての準備もあったので、ちょうど治療しながら発表を聞いていたんですけど。ちょっと配信の動画と地上波のテレビのちょっと時差があって、先にそっちを見ていた人でわーって盛り上がったから。あっ、入ったのかなっていう。ちょっとホッとして名前を聞けたっていうのはあります」

ちなみに声を出した山根に対し、谷口は「内心めちゃめちゃ嬉しかったし、叫びたかったですけど、ちょっとそこはカッコつけました、ちょっと、うなずくくらいにしました(笑)」とおどけていた。

山根には奥さんと娘さんから。谷口にはお父さんからの手紙が代読されて、壮行会の雰囲気が高まっていた。

谷口については鼻の骨折があるため、フェイスガードの着用も想定しているとのこと。視界が制限されるという話があるが、そのあたり、注視していきたい部分だ。

(取材・文・写真/江藤高志)

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