「川崎フットボールアディクト」

数的不利の中、両監督の采配とベテランの頑張りと、見どころ十分の熱戦を競り勝つ。しかし3連覇には届かず/J1 第34節 vsFC東京【レポート】

J1 第34節
11月5日(土)(14:03KICKOFF/味スタ/34,820人)
FC東京 2 – 3 川崎

■レッドカード

試合を動かしたのは、脇坂泰斗が前半19分に決めた先制点ではなく、その10分後のチョン・ソンリョンの退場劇だった。

ソンリョンは、アダイウトンの突破を止めようと果敢にチャレンジしてファールに。これが一発レッドの判定となった。アダイウトンにパスを出したのは塚川孝輝で、橘田健人からボールを奪い、その流れの中で出した鋭い縦パスがフロンターレを窮地に追い込んだ。

「最初ケントが倒れちゃって、ファールかなって思ったんですけど。まあ、そんな強くも当たってなかったので。ケントもたぶんもらいに来たんだろうなと思ってて、審判もよく見てくれてたなと思います」

そう自らの守備を振り返る塚川は、すぐにスペースに走り込むアダイウトンに鋭い縦パスを入れる。

「しっかりあの展開で、裏が見えたので。あそこに通せば、あとはアダだったらと思ったので。あそこに通すだけだったので。あれは本当にアダがスーパーでした」

自らのパスはさておき、アダイウトンに手柄を渡すところに塚川の人柄がにじむが、実際にアダイウトンがスピードを生かした突破によってソンリョンのファールを誘発。この結果、フロンターレは数的不利に追い込まれることとなった。

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