練習より休養。心機一転した選手たちが敵地で再開初戦を飾る/J1 第23節 vs大分【レポート】
J1 第23節
8月9日(月)(19:03KICKOFF/昭和電ド/7,817人)
大分 0 – 2 川崎
■リフレッシュを優先
鬼木達監督の、試合前の受け答えは普通だった。だから試合後のこの言葉が少々印象に残った。
「この1試合をやれたのは大きいかなと思います。休みをかなり取ったので」
ウズベキスタンでのACLとそれに続く隔離期間。そして五輪の中断期間を経て再開されたリーグ戦が、フロンターレにとって難しい試合だったことがわかる一言だった。
常々鬼木監督は、選手たちには休息が必要で、それはフィジカル面よりもメンタル面でより重要なのだと口にしてきた。だから試合間隔が短いときも思い切ってオフを取り、選手たちを休ませてきた。五輪後のリーグ戦再開に向け、周囲のチームが準備を進める中、鬼木監督に焦りの感情もあったはず。それでも選手のことを第一に考えて休ませるべきところは休ませて、この試合に臨んでいた。
「今回の中断期間はいろんなチームが戦術的なところをやる中で、たぶんウチラはかなり心と身体のリフレッシュに使ったので」
そうした状態で勝利した選手たちに対し、鬼木監督は「ただそういった中でも頭の方の積み上げはできているので。そこはすごく評価できるかなと思います」と述べている。期待して送り出した選手たちが結果を出してくれたことを喜びつつ、その背景に、高いレベルで浸透している戦術理解があったのだとしている。そして、ある意味100%ではなかったことで、逆に今後にもつながる勝利だったのだとしている。
「またここからもう一段、コンディションを上げて質を上げて行ければもっともっと良いサッカーができるんではないかなと思っています」
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