「川崎フットボールアディクト」

史上最強の守備を実現中の名古屋。その堅守をフロンターレはどうこじ開けるのか。/J1 第22節 vs名古屋【プレビュー】

この名古屋との第22節は、当初7月11日に予定されていた試合だった。今考えるとシーズン半ばでこの両者の、今季の2度の対戦が終わってしまうのももったいなかった。そういう意味では、このタイミングで2連戦が行われるのは注目を集めるという意味では悪くないのかもしれない。ACLの日程変更の結果の連戦ということになったが、決まってしまったことは仕方ない。楽しみたいと思う。そんな名古屋戦について以下の点について展望したい。

ポイント1「堅守の名古屋」
ポイント2「どう点を取るのか」

■ポイント1「堅守の名古屋」

名古屋の印象として真っ先に挙げられるのがその守備の堅さであろう。12試合中10試合で無失点試合を実現。3失点しかしていない守備は盤石だ。同じく12試合を消化したフロンターレの8失点でも十分に堅守なのだが、名古屋の守備はそのはるか先を行っている。

Jリーグの年間最小失点記録は2008年に大分が記録した34試合24失点という数字。堅守だった昨季の名古屋が34試合28失点でその名古屋に次ぐ守備力を見せたフロンターレは31失点だった。大分が叩き出した1試合あたり0.71失点という数字は、だからすごかった。

その数字を今季の名古屋は遥かに凌駕しようとしている。現在の1試合あたりの失点数は0.25でリーグ最少記録の08年の大分の約1/3の数字にとどまる。0.25に今季の試合数である38をかけて出てくる数字は9.5。まさに堅守だ。

ちなみにフロンターレの1試合あたりの失点数は0.67で例年でこちらも記録的な数字になっていた。そういう意味でも名古屋の守備は図抜けているといえる。

(残り 2222文字/全文: 2904文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ