中村憲剛を天皇杯優勝で送り出せるか。G大阪の出方を見極めつつ、らしさで天皇杯初戴冠を/天皇杯決勝 川崎vsG大阪【プレビュー】
コロナ禍の2020年シーズンも残すところ元日の天皇杯決勝のみとなった。記録的な強さを示したリーグ戦は一旦忘れ、最後に残された未戴冠の天皇杯に臨む。
■ポイント1「G大阪の出方」
決勝の相手は準決勝でJ2王者徳島を2-0下したG大阪だ。スコアだけを見るとG大阪の快勝にも思えるが内容的には徳島を相手に苦められるものに。特に徳島の特徴であるパスワークには手こずっており、主導権を握られた前半は思うように攻めきれなかった。またG大阪がゾーンで守るCKの場面では徳島が巧みにフリーの選手を作り出しており、垣田裕暉に決定的なヘディングシュートを放たれるなど危ない場面もあった。ただ、それでも0-0で折り返した後半に僅かな徳島のミスを突き、泥臭くパトリックの先制点につなげているのはさすが。また試合終盤に交代出場した福田湧矢がその1分後に追加点を決めるなど、選手層の厚さを示していた。
そのG大阪について三笘薫は5-0で優勝を決めたリーグ戦では日程面でフロンターレが若干有利だったのだと指摘しコンディションの優位性があったと振り返る。
「僕らの方が日程的にはよかったですし、そういったところのコンディションの差はあったと思います」
第29節の対戦は、中2日のG大阪に対しフロンターレは中3日。フロンターレが大分遠征直後の試合だった一方、G大阪はアウェイの浦和戦からアウェイのフロンターレ戦と遠征続きの日程で、そうした難しさがあった。その点に言及した三笘は「今回はしっかりと準備して、どういうシステムで来るかわかんないですけど。前から来るのか、しっかりとブロックを敷くのか。そこを判断して、自分達も臨機応変にプレーしたいなと考えています」と述べ、コンディションを整えて試合に臨むはずのG大阪の試合運びに注目していた。
(残り 3307文字/全文: 4053文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ