「川崎フットボールアディクト」

2位C大阪との直接対決は34分の1以上の重みのある大一番。勝って突き放したい/J1 第20節 C大阪vs川崎【プレビュー】

湘南戦から中5日。連戦が続く今季においてはこの試合間隔は貴重だ。そんな今節の対戦はアウェイでのC大阪戦となる。

C大阪の特徴はある程度メンバーを固定してチームの熟成度を上げてきたという点。それが仇になった部分もあるのか、直近3試合で2失点ずつ喫しているが、それでも失点数は20点とリーグ2位の記録を誇る。つまり中5日の日程が、フロンターレにとって救いであるのと同様に、C大阪にとってもチームのコンディションを戻すために貴重な時間だったということが言える。

そんなC大阪戦に向け、以下の点について検討してみた。

ポイント1「34分の1ではない」
ポイント2「堅牢なC大阪の守備」
ポイント3「心は熱く、頭は冷静に」

■ポイント1「34分の1ではない」
2位C大阪との勝ち点差は11。当然C大阪は勝ち点差を8に縮めようと挑んでくる。彼らにとって、今季のリーグ戦の行方を左右する大一番ということが言える。そんな試合に向け、守田英正は決意を示す。

「この1戦を34分の1みたいな形で捉えてないですし、ここを絶対に叩くことが優勝に大きく近づくものだと思ってるんで。何が何でも勝ち点3を取りに行くことが大事かなと思います」

同じく34分の1とは考えないと話すのが小林悠だ。

「よく、34分の1といいますが、自分はそうは思わないですし、特別な試合になると思うので。そのための覚悟だったり、準備をしたいなと思います」

11という勝ち点差に安心せず、危機感を持ってこの試合に臨む姿勢が伝わってくる。

そんなC大阪戦に向け、湘南戦で現れたという次の問題点をすり合わせられたのだと小林は言う。

「自分ではフリーになれているというシーンがあって。ボールホルダーが見えてないのか、見えててミスしてるのか。あとはシュートという選択肢を選んだのか。もう一度見ないとわからないですが、自分の感覚では出してくれれば、というシーンがあったので。帰ってもう一度見て、という感じですかね」

この点について小林はオフ明けの29日の練習時にチームメイトと対話。問題意識と、お互いの認識を共有できたという。

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