「川崎フットボールアディクト」

敗戦を奇貨として、原点回帰のサッカーを攻守をバランスさせて実現させたい/J1 第24節 神戸vs川崎【プレビュー】

連勝記録が止まった直後。それもアウェイの2連戦の中2日の2試合目と難しい条件が重なってしまったのがこの神戸戦だ。クオリティの高い選手を揃える神戸を相手にどんな戦いを見せてくれるのか。以下のポイントに注目したい。

ポイント1「敗戦の受け止め」
ポイント2「前節10人替えの神戸」
ポイント3「原点回帰と攻守のバランス」

■ポイント1「敗戦の受け止め」
谷口彰悟がおもしろいことを言っていた。名古屋戦直後の会見での答えだった。

「負けてしまって悔しい気持ちは大事にしたほうがいい」

なんだか詩的なフレーズで印象に残った。もちろん負けた感傷に浸るのではなく「悔しい気持ち」を胸に刻み、続く試合に向けてのモチベーションにするべき、とのメッセージだ。というのも、この言葉の前段として谷口は「一番大事なこと」として「切り替えること」と指摘しており、またこの言葉の直後には「正直落ち込んでいる暇はない」と言い切っているからだ。

キャプテンとしてあるべき姿であろう。

同じように感情を口にしたのが守田英正だ。

「連勝が途切れたことよりも、順位が近いチームに対して直接対決でしっかり勝ち切れなかったということの方が悔しいです」

敗戦した際に、これを切り替えることの大事さについて言及する選手は珍しくないが、そこは人間だ。記録が止まったことはもちろんだが、根源的に敗れたことに対しての感情を口にしてくれたほうが安心する。

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