【レポート】ルヴァン杯準決勝第2戦 川崎vs仙台 感情を揺さぶる熱戦を三好、長谷川のゴールで制す。2戦合計で仙台を逆転し決勝進出
■魂を込めた熱戦
時間が経過すると、感情の揺らぎは収まるもの。だからわざわざ、これは書き残したいとノートの端っこに書き留めた一文がある。
「試合後に泣いた人がいたとしても理解できる」
眼前には、試合後のピッチ上に喜びに満ちた混沌が広がっていた。その光景を視野に入れつつ、ぼくは感情の深いところを揺さぶられていた。湧き上がる思いを書き残しておかねばと、思っていた。
仙台をホームに迎えた準決勝第2戦は、本当にタフな試合になっていた。どんな出方をしてくるのかが見どころの一つだった仙台が全力で倒しに来てくれたこと。それをフロンターレが全力で跳ね返したこと。中野嘉大と森谷賢太郎の小競り合いも見られた序盤戦はもちろん、試合を通してピッチ上のそこかしこで激しいぶつかり合いが行われた。お互いの強い気持ちがプレーとして現れていた。
そんな試合は三好康児の先制点で動く。今季絶不調の三好は準決勝第1戦に出場していた板倉滉に代わり、出番をもらう。U21枠にも助けられた起用なのは間違いないが、その三好が仙台の守備陣を突破する。前半29分のことだった。勝たなければ先に進めないという状況の中、仙台を分厚く押し込んだ時間帯だった。
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