ついにJ1勢との対戦。堅守のアビスパ福岡を相手に現時点のFC岐阜スタイルがどこまで通用するか【天皇杯3回戦 vs.アビスパ福岡 Previewぷち★ぎふ/無料コーナー】

「出場したら目に見える結果を残したい」と、久保田和音。撮影:後藤勝
7月12日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場で天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦に臨み、J1のアビスパ福岡と対戦する。長谷部茂利監督が率いる福岡はJ1全18チーム中ボール保持率が17位と、相手にボールを持たせて堅く守るスタイルのチームであることはデータからも十分推察出来る。実際のパフォーマンスを観ても4バックのゾーンディフェンスの熟練度はJリーグ全体でも一、二を争う相手だけに、そう簡単には点を獲らせてはくれない。
しかし清水エスパルスを相手にあれだけボールを保持し、間を通してパスをつけることが出来たのだから、戦い慣れない別のカテゴリーのチーム同士、岐阜のやり方が嵌まる可能性がないわけではない。まずは堂々と自分たちのスタイルで立ち向かっていくことが重要だろう。
福岡はボールを持ちたがらず、一方、岐阜はボールを保持して主体的に動かしていく。このかみ合わせから岐阜がボールを持てるというところまでは予想出来るが、問題はその先だ。福岡はボールを奪い、カウンターに転じることを狙っている。そうであるならば、反撃を受けても失点しないようリスク管理を十分にしながら、ボールを保持して相手陣に押し込んでいくしかない。
岐阜が中二日でこの3回戦に臨むのに対し、福岡は中三日。岐阜の場合はフレッシュなメンバーへの入れ替えが必須となるが、福岡の場合はリーグ戦のメンバーをそのまま出場させることも不可能ではない。それに、仮にサブメンバー主体であったとしても、そこに城後寿、ウェリントン、田中達也といった危険な選手が含まれる以上は、日程による相手の弱体化を願うことにあまり意味はない。
ホームスタジアムに詰めかけたサポーターの前で、どれだけ日頃のトレーニングの成果を発揮出来るか。勝利の鍵はそこにある。
◆天皇杯だからといって落としていいゲームではない
上野優作監督は「福岡さんは守備が堅く、強度が高く、本当にすばらしいチーム」と称賛しながら「下のカテゴリーが上に向かっていく強みを出したいと思います」と述べ、J1相手であっても勝利を狙っている。
「前線のルキアン選手やウェリントン選手のパワー、ここは警戒しなければいけないですし、やっぱり守備が非常に堅い。そこをしっかりこじ開けられるようにやっていきたいと思います。ボールを握れれば前進していって、我々のストロングであるスピードを活かして背後を攻めたいですし、そこが難しければボールを運びながら、サイドからあるいは中央から、折り混ぜながらやっていければいいなと思っています」
指揮官がこう語れば、組み立ての中心となるボランチの一角、久保田和音は「天皇杯だからといって落としていいゲームではないですし、勝ちを目指してやっていく。眼の前の相手にすべてをかけてやっていきたいなと思います」と、やはり勝利への意欲を隠さなかった。
「しっかりとチームの流れや状況を見てコントロールしていくこともそうですし、それだけではなくなく目に見える結果を個人的にも出せればいいなと思います」
リーグ戦連敗ストップのきっかけは天皇杯だった。この福岡戦の闘いを糧に、奈良クラブ戦の敗戦で止まった連勝、または連続無敗を継続していけるようになるのか。長良川でJ1勢を迎え撃つ選手たちの高い意欲に期待したい。
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