赤鯱新報

【赤鯱短信】努力を結実させ続ける男、中谷進之介。次なる成果はセットプレーでの得点にあり。

どれだけFC東京の出方を警戒しても、カウンターは必ず出てくる。少なくともロングボールを使った大きな展開は名古屋を襲ってくる。ボールを奪われなければ守備の機会は減り、リスクも相応に抑えられるが、チャンスを仕留める決定力が相手のツートップにはある。つまり、突き詰めていけば勝敗を分ける守備面での鍵はどこまで行っても守備陣の対応にかかってくると言えるわけだ。その重責を最も担うセンターバックたちは大変である。そんな簡単な言葉で表現してはいけないのだが、どう見ても大変なのだから仕方ない。

その状況下で、中谷進之介は落ち着いていた。「あの二人がFC東京の攻撃を支えているのは間違いないので、注意しながらやりたい。シンプルに足が速いので、そこは気をつけなければ」。永井謙佑とディエゴ オリヴェイラは二人で20得点を挙げるJリーグ屈指のFWセットだ。3月の前回対戦では永井に一瞬の隙を突かれ、まさに独走と言うにふさわしいドリブルシュートを沈められた。問答無用、組織を個で破壊してくる彼らのスピードは、攻守両面で対戦相手のDFを苦しめる。それがわかっていても中谷は動じない。かえって意欲をかき立てられるのか、

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