無料記事「ACLのグループステージ最終節(MD6)で勝ち点も得失点差も総得点も当該チームの対戦成績も…何でもかんでも全部並んだときはどう決めるのか」【主夫の部屋】
第5節(MD5)メルボルン・シティ戦でグループステージ突破を決めることができなかったが、最終節に可能性を残した甲府。グループステージを突破できるのはグループFからJの各グループの1位と各グループの2位の中の勝ち点などが上位3位までクラブの計8クラブ。甲府がいるグループHは狩り場クラブがなく拮抗したことで1位から4位まで最終節で1位になる可能性があるが、2位の勝ち点が他のグループよりも低くなる可能性が高い。最終節で現在1位の甲府がブリーラムに勝ち、同ポイントのメルボルン・シティが浙江に勝てば得失点差勝負でグループ1位と2位が決まるので2位も勝ち点11となり、2位でも3位以内に入る可能性がある。ただ、問題は勝ち点、得失点差、総得点、当該チームの対戦が全て並んだとき。例えば、甲府が1-0でブリーラムに勝ち、メルボルン・シティが2-1で浙江に勝った場合や甲府が0-0、メルボルン・シティが1-1で引き分けた場合もすべての数字が並ぶ。こういう場合はグループステージのレッドカード、イエローカードが少ない順(フェアプレーポイント)で決め、それでも同じ場合はクラブランキングが上位のFA(フットボールアソシエーション)が上に来る。当社調べではグループステージの警告は甲府のイエローが4枚なのに対して、メルボルン・シティがはイエローが12枚。この時点で甲府が優位だけど、イエローカード+レッドカードの退場がマイナス5ポイント、レッドカードがマイナス4ポイント、イエローカード+イエローカードの退場がマイナス3ポイント、イエローカードがマイナス1ポイントなので最終節で退場劇が2度あればひっくり返る可能性があるので退場無しで戦わないといけない。12月28日にマレーシアで行われるドローに進めるように、まずは勝利、そして、1点でも多い得失点差にするために、決定力を高めないといけないし、決定機会が増えるように最大値の11人を篠田善之監督は選ぶ必要があるしプラス5枚の交代も効果的に切らないと勝てない。ホームでもギリギリ勝った相手と気温30度のアウエーで戦うのだから難しいし、ギリギリの勝負は想定内。みんなの力を集結して12月12日、シーズンと1年納めの大一番に最大値を発揮しよう。発揮すれば勝つのはヴァンフォーレ甲府。
(松尾ジュン)