「5バック時の守備から攻撃に課題は残るも、新井の6年ぶりゴールとセットプレーからのゴール4連発で水戸戦に余力を残す2連勝」【2020明治安田生命J2リーグ第7節 甲府2-1千葉 レビュー】
2020年7月25日 甲府2-1千葉(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数1,860人(新型コロナ感染予防対策制限付き)/天候 曇 弱風/気温 25.1℃/湿度 85%)
得点者 49’新井涼平(甲府) 63’ジュニオール・バホス(甲府) 90’+2櫻川ソロモン(千葉)
△△△〇●○○
相手よりもかなりシュート数が少ないにもかかわらず2連勝。内容的には大宮戦(1-0○)よりは千葉戦は善戦しているものの、前半は押し込まれ続けた。それでも勝つのはセットプレーからゴールが決まっていることもあるし、4失点した第5節の東京V戦(2-4●)がただの負けにならずに”チームとして”糧になったということ。
ただ、開幕時から目指していたものとはスタートポジションの形は変わっているけれど結果として――現時点での――勝てるやり方を模索して見つけることができている。千葉戦も大宮戦同様に3バックでスタートしたものの、戦前に”甲府の方がボールを持てる”と予想した人もいたが、ボールを握ったのは千葉。サッカーも戦争も予定通りにはいかず、始まったとたん予想外のことが起こるもの。押し込まれたことは予想外ではなく、選手にとってもベンチにとっても想定内も、甲府名物の5バックで後ろが重くなる現象が起きてしまう。
そうなると前線にボールが収まることが減り、奪ったボールをすぐに奪い返されて”ずっと守っている気分”の展開が続く。ただ、昔ほど5バックでベタ引きをするわけではないので人数で守るという感じではく、裏を狙われる、使われる。ここは先祖返りではなく、2020年のアキラ・ヴァンフォーレの矜持であり、熟成・成長の余白なので苦戦も苦労も”糧として”受け入れたい。立ち上がりの2分、8分、14分に決定機を作られ、2分はオフサイドという素晴らしいルールがネットを揺らされたことを帳消しにしてくれ、14分に山下敬大に打たれたシュートは岡西宏祐が好セーブ。この段階で失点していればゲームが壊れた可能性があるので、岡西は謙遜するけれどGKが勝負を後半に持ち込む大きな貢献をしたと言っていいはず。
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