山梨フットボール

「安い失点をピーター・ウタカのスーパーゴール2発で帳消しにして2連勝」【2019明治安田生命J2リーグ第35節 金沢2-3甲府 レビュー】


2019年10月6日 金沢2-3甲府(14:03K.O/石川県西部緑地公園陸上競技場/入場者数5,889人/天候 曇 弱風/気温 23.5℃/湿度 49%)

得点者 28’佐藤和弘(甲府) 32’クルーニー(金沢) 38’垣田裕暉(金沢) 49’ピーター・ウタカ(甲府) 75’ピーター・ウタカ(甲府)

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「ポゼッション率で上回ることができる相手にどう勝つかを2失点で勉強させてもらった金沢戦」

スト10のスタート・新潟戦(1-1△)は躓いたものの山形戦(1-0○)、金沢戦(3-2○)とアウェーで連勝して第22節(7月13日)以来のプレーオフ圏内の6位に順位を上げた甲府。ただ、金沢戦は安い失点を含む2失点で“このままでは全部勝つのは無理”と思った内容。ゴール裏から目の前で前半の2失点を見ることになったサポーターは――失点後は切り替えて声を出していたけれど――半ば呆れるような気分になったはず。ただ、同じゴールに後半はピーター・ウタカが2ゴールを蹴り込んで帳尻は合わせた。これが大事だった。

半の立ち上がりは素晴らしかった。佐藤和弘と曽根田穣のコンビネーションで崩していきなりのA級の決定機。曽根田はファーを狙ってシュートを打ったそうだが、GKが読んだのか反応できたのかは分からないが、見た目は股抜きシュートがGKの身体に当たったような形で防がれてしまった。このシュートが決まっていれば金沢に大きなショックを与えることができていたし、曽根田はウタカに対等にモノを言えたはず。

フォーマンスが気になっていたウタカ。立ち上がりから背中を向けてボールをキープする相手を小突くことが何度かあり、3回目で今季2枚目のイエローカードを出されていて、前線の連携に入り切れていなかった。佐藤和と曽根田のシャドーのコンビネーションがよかっただけにウタカを使い切れていないことが勿体なかったが、ウタカは10分に自分のドリブルから失ったボールを奪い返そうとせず、ここ2試合のウタカと同じだと感じていた。

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